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異世界転移したが俺に女神なんていない  作者: れみん
帝都

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20章 理不尽な力

読んでいただいてありがとうございます。前回カレンの番外編みたいなのを投稿しましたがまた悪いカレンが出ます。

 カレンに付いて行くとガラの悪い人が増えて来るが何故かほとんどの人がカレンに挨拶をするがカレンはそれを無視している。


 気になり聞いてみる『さっきの人達は知り合いですか?』聞かれたカレンは素っ気なく『いや知らない。気付いたら何故か挨拶されるようになったのよね~』


 他の冒険者から挨拶されるほどカレンは凄い冒険者だと思い『カレンさんは名のある冒険者なんですね』褒めるとカレンは鼻で笑い『まぁカリスマがそこら辺の冒険者とは違うからね~』機嫌がよくなりそこからずっと話しだす。


 ある程度話していると『~くらいになると雰囲気が違うみたいな!でもそんな私ですら…あ!着いたわここよ!』そう言って扉を開け入っていく。


 中を見ると広く銀行かとツッコみたくなるくらい何も無く受付らしき場所と掲示板しかない、そんな場所をカレンが受付に向かって歩いて行く。


 ポッチと子供達を外に待たせ恐る恐る中に入ると人は数人いるが掲示板を見ているか、受付で何か話している人がいるだけでこっちに興味を示していない。


 テンプレだと他の冒険者に絡まれるとかあると思ってポッチを外に待たせたがそんなイベントもなくカレンに近付くと何やら揉めているようで『だから何してんの?時間掛かり過ぎじゃない?』怒るカレンに受付をしている女性は謝る『カレンさんすみません!少し時間が掛かるみたいなんで…もう少しお待ちください』


 カレンはため息を吐き『そうね貴方に怒っても仕方ないわよね』そう言って受付から離れ奥にある扉を勝手に開けようとする。


『ほんと勘弁してください!後で皆が怒られるんです!だからやめてください!カレンさん!』そう声を上げたのは掲示板に依頼書を貼っていた女性でカレンにしがみつき止めようとするが騒ぎに気付いたギルド内の冒険者がカレンと言う言葉を聞いて気配を消して皆ギルドから出ていく。


 その間にもカレンは無理やり扉を開けようとして木の扉がミシミシと音を立て始めると『カレンさん!ご飯をおごりますからやめて下さいお願いします!』カレンを止めようとしていた女性が目に涙を浮かべながら懇願するとカレンの動きが止まる。


『もちろんお店はシャルンよね?』そう言ってカレンは笑顔で聞くが『シャルンですか?それは…少しお金が…』そう言うとまた扉から軋む音が聞こえて来る『分かりました!シャルンですね!いいですよ!』


 その光景に少し引きながら見ているとカレンはその言葉を聞いて『ハイみんな!今持ってるお金出して』受付の皆にカツアゲを始める。


 カレンはお金を受け取り『ジョエル達はまだ来ないみたいだから飲みに行きましょ』そう言って満面の笑みでギルドを出て行くがギルドの空気がお通夜より暗くなっていた。


 その空気感にいたたまれなくなってジョエルから預かったお金だが受付の皆にカツアゲされた金額を聞き謝りながら払うと泣きながら感謝されギルドを出るまで頭を下げていた。


 ギルドを出るとカレンの姿が無くポッチにカレンが何所に行ったのか聞くと隣にある建物に指をさす。


 すると建物から人が数人出て来るが皆が同じような事を言いながらイライラしながら出て来る『あークソもう帰って来たのかよ!お前言ってたよな当分帰って来ないって!』『ほんとだって!今日何かの依頼でカイルが仲間集めて町を出るって聞いたんだよ!』『ハァあいつがいるなら酒は別の場所で飲むわ…』『そうだな…』『俺は今日は帰るわ』そう言って男達が解散する。


 カレンがこの町で嫌われてるような気がして何故かセンチメンタルな気分になり重い足取りで建物の前に行き、扉を開け覗くと一人でテーブル席を占領し気分よく酒を飲んでいるカレンが目に入る。


 カレンの周りは静かで人が少なく、人が居たとしてもそれは飲み潰れてテーブルで寝ている人であり、カレンは従業員らしき人がいるのに『店主!おかわり持ってきな!10秒以内な!』そう言って数を数えだす。


 店主は慣れているのか5秒辺りでカレンに酒を渡す『流石ね!私が調教した甲斐があるわ!あと適当につまみでも作って!』そう言って酒を煽り扉の外に居た俺に気付き手を振る『何見てんの?こっちに来なさいよ!』


 カレンのその言葉に目を合わせないようにうつむいていた店の皆がビクッと反応し周りをキョロキョロし自分じゃないと思ったのかまたうつむいて元に戻る。


 その様子にカレンは気にすることも無く俺を手招きし『ねぇ早く貴方もこっちに来て飲みなさい!どうせ待つなら飲んで待ちましょ!』そう言って酒を持ち上げ俺に向ける。


 子供の具合が多少良くなったといってもこの酒臭い場所に子供を入れていいのかと葛藤していると後ろから声を掛けられる『バトス?どうしたそんな所で?薬師の所に行ったんじゃないのか?』


 振り返るとカイルが居て近付いて来ると店の中で酒を飲むカレンを見て『おいカレン!ジョエルから預かった金を飲み代に使ってんじゃないよな!』そう言って店の中に入って行く。


 カイルが来てもカレンは酒を煽り『もう薬も買ったし!今はジョエル待ちでーす!』と機嫌よく答えるが酔っているのか返答になっていない。


 その様子にため息を吐きこっちに戻って来る『すまないなバトス…やっぱりカレンに任せるべきじゃ無かったか…』カイルは頭を掻いて、ため息を吐き『カレンがここに居るってことはギルドには行ったのか?』


 カイルがそう訊ねるがギルドでのカレンの行動を言っていいのか迷ったが伏せて答える『ああ行ったよ…受付の人はまだ時間が掛かるって』俺の言葉を聞いてカイルは何かに気付いたかのように苦い顔をする。


『なぁ聞いていいか?それってバトスが受付に聞いたのか?』カイルは何かを願うように目を閉じ俺の返事を待つ『いや…カレンさんが…』その言葉にカイルは肩を落とす。


『また俺とジョエルがあいつの尻拭いか…あーギルドに行きたくねーな!』落ち込むカイルだったが『いや!待てよ…でもあいつ豪遊するほど金を持ってたか?まさか?…』


 独り言をブツブツ言ったかと思えば『なぁバトス!ギルドで何があったんだ?』もうカレンを庇えないと思いギルドで起きた一部始終とカレンに代わって謝罪とお金を払った事を話す。


 話し終えるとカイルは俺の手を両手で握り『ありがとう!ほんとありがとう!今バトスが神様に見えるよ!』カイルは両手を振り感謝をずっと伝えて来る。


『いやでもジョエルのお金だけど良かったのか?』俺の疑問にカイルは笑顔で『ギルドの連中に敵対心を持たれるくらいならジョエルも怒らないって』カイルのテンションも戻り『それじゃ一応ギルドに行くか!』


 カイルはギルドに歩き出し付いて行こうとすると店の中から叫ぶ声が聞こえる『私を置いていくつもりか!』カイルは歩きながら俺に『バトス無視しろあいつは酒を飲むとどうせ立てないから』カイルは気にせずギルドの扉を開け中に入る。


 依然カレンの叫び声が聞こえるが確かに付いて来る気配が無いので俺もギルドの扉を開け入る。

カレンは理不尽ですが私も昔飲食のバイト初日で店長から『今からやる作業を教えて貰えると思うなよ』と言われ何も分からないまま先輩から米を炊けと言われ店長の目を盗み別の先輩に聞きながら米を炊きあげると『この米炊いた奴ちょっと来い!』と店長に言われ行くとバイト初日なのに理不尽にブチ切れられた過去があります。

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