10章 誤る判断
読んで下さってありがとうございます。前回の9章では4300字くらいだったので。今回は短めで2700字くらいです。
食事を終えスキレットや包丁を消しジョーに謝る為に話しかける『なあジョー昼間、俺の言葉に怒っただろ?』ジョーの顔が険しくなる『本当にジョーをバカにはしてないんだ!だがジョーがそう感じたならすまなかった!』
俺の謝罪を聞きジョーは気恥ずかしそうに謝って来る『使徒様!俺こそすまなった!俺が悪いんだ謝らないでくれ』
『俺が子供の頃いつも両親と比べられたからな何をしても村長なら祈りの巫女様ならって返されたよ…その度にそう言った奴と喧嘩して…仕舞には俺に聞こえるように陰口だ!そんな奴らを片っ端から半殺しにしたらオヤジは笑ってたが母さんに俺とオヤジが半殺しにされたよ』
ジョーは笑うが少し誇らしそうだった『その後オヤジはお前は間違っていない!バカにした奴が居たら殴れ!だが許せる度量も持てとボコボコの顔で言ってたな…』ジョーがため息を吐き『さっきは悪かった俺の勘違いで疑ってしまって…俺もまだオヤジみたいに強い男にはまだなれないみたいだ』そう言い頭を下げる。
『母さんも言ってたよ謝れない奴はクソ野郎だけだってな』ジョーの言葉を聞き『いい両親だなジョー!少しやりすぎだが…』『自慢の両親だ!お仕置きがやりすぎだがな…』
少しの沈黙の後、ジョーは手を出し握手をすると『本当は俺から謝るべきだったんだが…使徒様に先を越されたよすまない』そこからお互い謝罪しあって話しが終わるとジョーは夜の見張りは俺がすると言い離れる。
気付いたらナナは自分で作った寝床で寝ており、ジョーの言葉に甘え俺もナナが作ってくれた寝床で寝ることにした。
おい!起きろという言葉と体を揺らされ目が覚めるとジョーが手で俺の口を塞ぎ小声でジョーが話す『声を出すなよ。あれが見えるか?』そう言って指を指した方を見ると森の奥から松明の明かりが見え、よく見ると人の姿が一人見える。
確認したことをジョーに伝える為に頷くと『殺すか?』と聞いて来る、ジョーの手をどけて小声で『いや待てむやみに殺したらもしあそこにいるやつが一人じゃなかったら大変なことになる』俺の言葉に『じゃあどうする?』と聞いて来るが迷っているとこっちに歩いて来る。
近付いて来る足音にジョーは焦り『こっちに来るぞ!どうするんだ?』俺を揺らす『ジョーは隠れてろ!上手く追い払うから』寝起きのせいか頭の悪そうな作戦に賭けることになってしまった。
たまたまなのか焚き火の火が消えかかっていた為ジョーは上手くこの場から離れ、ナナを見るとまだ寝てるようで、起こすか迷っていると足音が近づいて来る。
武器生成でスペツナズナイフを出し警戒をすると、あっちから声が掛けられる『おーい!そこにいる奴攻撃するなよ?こっちは武器は持ってるが敵意は無い!そっちへ行くがいいか?』そう言われ迷ったが追い払って変に怪しまれても嫌だったため、いいぞと返事をする。
ゆっくりとこっちに向かって来るとそいつは『いやー助かった仲間とはぐれたんだ!』そう言って森から出て来た奴はショートヘアーの女性で胸からは全く光を反射しないドッグタグらしき物が見える。
確か前にナナが言ってたがあのドッグタグは冒険者の身分証明か?初めて冒険者を見たが装備はこの前の野盗より貧弱そうで、一応革の装備で致命傷になりそうな部位は隠れている。
そいつはナナを見て急に小声になる『ごめん!子供が寝てるって気付かなくて!静かに話すよ』そう言って自己紹介を始めた『私の名前はラニー・クロス帝都で冒険者をやってるの。あなたの名前は?」
そう言って手を出し握手を求める、それに応えて握手をしながら答える『俺の名前はバル…バル・バトスだよろしく。この子はナナ』握手が終わると座っても?と聞いて来るので警戒しながらどうぞと促すと座る。
俺も座り焚き火に木を投げながら疑問を聞いてみる『どうして?仲間とはぐれたんだ?』『ごめんなさい!さっきははぐれたって言ったけど正直に言うと置いていかてたの!』ラニーは顔を赤らめ少し怒ったように言う。
『それに…武器も解体用のナイフしか無くて…』少し可哀想に感じていると『それでなんだけど…食べ物とかないですか?持ってた食料も尽きて…』言い終わる前にラニーのお腹が鳴る。
俺は非常食の肉を荷物から出しラニーに渡すと『ほんとにすみませんありがとうございます。少ないですが…』そう言って何か薄汚れた紙みたいなのを渡して来る。
ラニーは貰った肉を噛みながら『すみませんお金が足りないのは分かってるんです!帝都に戻ったら借金してでも払いますから』肉を食べ泣きながら話す。
この世界のこれがお金なんだなと思い、紙幣を見ると文字と偉そうなおっさんと5000と書いてある『なあ俺はこういうのに疎くて分からないんだがどれくらいの価値なんだ?』
ラニーは肉をハムスターのようにかじっていた口が止まり驚く『え?ラルを知らないんですか?』ラニーは不審な目で俺を見る『も、森で生きて来たから』震え声でそう答えると『凄いですね!よくこの森で生きてこれましたね!武器とか食料とかどうしてるんですか?……まさか…』急にラニーが立ち上がり食べていた肉をこっちに投げナイフを俺に向ける。
『待てって!どうしたんだよ?』俺の声を無視し急に戦闘態勢に入り『まさか人食いだったとはね!この子供も食べるつもりでしょ!あの肉もまさか…うぅ』とえづきだす。
そこにジョーが出てきて棍棒でラニーのナイフの刃を叩き地面に割れたナイフの破片が散り、ラニーは『はえ?』と言葉を残し、咄嗟に俺は『待てジョー!殺すな!』そう叫ぶとジョーは持っていた棍棒を落としラニーの後ろに回り首を締め上げる。
ジョーに首を絞められ、ラニーは体が浮き手足をばたつかせ暴れたが直ぐに意識が無くなって静かになり、ジョーは固めていた腕を放すと力なくラニーは地面に転がる。
『おい!大丈夫か使徒様!』ジョーは心配そうに聞いて来るが俺も何が起きたのか意味が分からずジョーに聞いてしまう『大丈夫だが何が起きたんだ?』ジョーも意味が分からなかったのか聞いて来る『何を話してたかは知らねーが楽しそうに話してたじゃねーか、それが急にどうした?』
『俺も分からないよ急に敵意を向けてきて人食いだなんだって言われたんだ』『はあ?なんだそりゃ?まあとりあえず…こいつを縛るか…』そう言って木からツタを引きちぎりラニーの腕と足に巻き付けていく。
縛り終わるとジョーが聞いて来る『逆さ吊りでいいか?』いやだめだろ!とツッコんだがジョーは『暴れたら頭から落ちるから暴れなくなるぞ?』そう真顔で答える。
『まさか?…』俺の言葉に『ああ母さんにお仕置きでやられたことがある』そう答えるジョーは遠い目をしていて、何をしたのか好奇心で聞いたが答えてくれなかった。
『と、とりあえず起きて暴れたら逆さ吊りにしよう』俺の言葉に分かったとジョーが返事をするとナナを見て指さし『ほんと起きねーな、こいつはどうなってんだ?』疑問をぶつけて来る。
確かにナナは一度寝ると何をしても起きない、危機感が無いのかそういう病気なのか分からなくなる。
ジョーと一緒に見ているとナナが寝言を言う『お腹いっぱいですぅもうお肉は…』そんなナナを見てジョーが笑い俺もつられるように笑う『寝言か?こいつはある意味大物だな!』俺も『だな!』と返事をし笑いあう。
さっきまであった殺伐とした空気無くなる。
後ろから腕で首を絞められると案外抵抗する前に締め落とされます。私の実体験です。急に視界が消え夢の世界にいきます。案外直ぐに目が覚めますが締め落とされたラニーが目を覚まさなかった理由はここでは伏せます。
続きを書いているのですがどう話の展開を持っていくかで凄い悩みます。どうなったら面白いかどういう会話をしたらこうなるのかみたいなのを考えるとやっぱりペースが落ちます。
3月26日編集しました。ラニーが渡した紙幣の値段を500から5000にしました。




