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プロローグ

読んでいただいてありがとうございます。

これはプロローグなのか?プロローグとは?となっても気にしないで読んで下さい。

 地面に倒れ動かなくなった目の前の男は死に際にこう言った『話が…うじゃ…いか…俺が……のはず…』と…


 激しい戦闘を終え、周りを見渡すと仲間の黒い尻尾が岩の陰から見える、彼の名前はレオンで猫のような耳と尻尾を持った獣人でよく語尾にニャーと付けて僕達を笑かしてくれる面白くていい奴だ。


 岩の陰に隠れてる彼に声を掛けようとすると『イヤーーーーーー』急に声を上げ、そう叫ぶのはエスティーナだ。


 彼女は耳が少し尖った、いわゆるエルフと言う種族で何百年と生きると同時に美形が多いらしい、僕はエルフをエスティーナしか見た事が無い為、本当か分からないが…


 そんな彼女に目をやると地面に胸から下半分を無くし絶命しているレオンが目に入り、膝を突きエスティーナが泣きながら死体に必死に手当てをし『死んじゃあイヤーー!』と叫んでいる。


 その姿を見て思い出す、あの男の攻撃から僕を守るためにレオンが前に出て犠牲になった事を…


 呆けている僕にエスティーナが叫ぶ『ジャック!助けて!レオが死んじゃう!』その言葉に我に返りエスティーナに近寄る。


 僕が使える回復魔法は死んだ者を生き返らすようなものは無く、手当てをしている彼女も死んだレオンもそんな魔法は持ってはいない。


 いつか誰かが死ぬと分かってはいた…死ぬのは…犠牲になるのは自分一人でいいと思っていたのに…『エスティ…もうよせ…レオは死んだ…』口に出すと改めて実感する…彼の死を。


『レオは死んでない!まだ生きてる!』そう声を上げ、訴えかける彼女の足元にはレオンの血とは違う血が溜まっていて、よく見るとエスティーナの片足が無い『もう死んだんだ…それに君も酷い怪我をしてるじゃないか…』


 すぐにエスティーナに回復魔法を使うと無くなった足が元に戻る『あなたはどうしてそんなに冷静なの!レオが死んだんだよ⁉』そう言って涙や血まみれの顔で僕を睨んでくる。


 ああ…どうしてなんだろうな…こうなったのもあの女神に勇者になって下さいと言われて、この世界に来て色んな人や生物を殺し、死を見たからか?いや…違うな…


 それにもしあの時に戻れるとして…僕は女神に勇者にならないと言えたのだろうか……駄目だな…そんな事を考えるのはよそう。


『なぁエスティ…僕は本当に勇者なのか?』『もういい!』そう声を上げると魔法のポーチからシーツを出し始め、話しかける僕を無視してレオの死体をシーツで包んで一人で背負って歩いて行く。


 残された僕はどうしたらいいんだ?これが女神が望んだ結果なのか?それに僕はこの世界を救ったのか?



 その姿を見て笑う影達『あっけなく終わったわね…結構強い能力をあげたんだけど…強過ぎて逆に目立ちゃったわね』『だから言ったろ?こうなるってあっちは本物だぜ?』


『そうね…同じ神なのにね。信仰のせいかしら?』『ハハハ信仰なんてクソ喰らえだ!だが俺は信仰心が無くても生きていけるからな』『そう?貴方なら生きていけるのね?』『それはどっちの意味だ?』


『フフッ言葉の通りよ?それにもう一度地上で過ごしてみたら?』『おい?本気じゃないよな?地上は遠慮するよ…俺はもうこりごりだ』『フフフ冗談よ…』


『そ、そうか…それで?次はどうするんだ?また別のを送るか?』『そうね~今回は派手に暴れたから、しばらくは大人しくするわ』

勇者達を出したのでせっかくなら…フルネームを出します、本編でも出すつもりでしたが帝都から中々出れないので…

人間 ジャック・二コル 彼は勇者です大体なんでも出来ます。

猫の獣人 レオン・ダルム 彼は神官でありタンクでもあります。

エルフ エスティーナ・ルー・ココ 彼女は戦士でアーチャーです。

説明がサッパリしているのは本編でも出すつもりだからです。

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