君がそう言った
「ねぇねぇけんちゃん戦争のときに飛行機をしまってた場所の奥の扉には女の子がいるんだって」
そう言ったのはこの村唯一の子供の友達結女だ
「ゆめ冗談はよせよそんなの嘘だろ?」
「ならたしかめにいこうよ」
「いやだよ」
「けんちゃんこわいの?」
「こ、こわくなんかねぇし。ならいってやるよ」
「ふふふ」
ーそうして俺たち2人はその場所へと向かったー
「うう、薄暗くて気味が悪いな」
「そうかな、わたしはこういう場所すきだけど」
「うう、、」
ガサ
「うわぁ!何だただのネズミか、びっくりさせんなよ」
「ちょっと怖がりすぎじゃない?」
逆に何で怖くないんだよ
「あ、けんちゃんドアが本当にあるよ!」
あ、本当だ
そのドアは鉄で出来ていてとても錆びていた。
ここに何があるのかは分からなかったが幽霊とかそういうのは苦手だ。一刻も帰りたかった
「あけてみようよ!」
「まて心の準備というものがな、、」
「いくよ!」
「まて!まてってば!」
ギィー
そこには机と椅子、そして本棚と埃のついたかわいい人形がたくさんあった
「なんか、ふつうの子供用の部屋だな」
「そうだね」
「はぁ〜誰もいなくてよかった〜」
「いたらどうするつもりだったの」
「お前を置いて逃げるw」
「ひどい」
「冗談だって」
「じゃあもしその子が友達になろうと言ってきたらどうする」
「やだよ。妖怪とか幽霊とかだったら怖いじゃん」
「ふーん私だったら友達になってあげるけどな」
「なんで」
「いい子だったら友達になりたいじゃん」
「そういうもんか?」
「そういうもんでしょ」
ゴーンゴーンゴーン
「あ、もう5時だ。帰らなきゃ。じゃあまた明日な、ゆめ」
「じゃあねけんちゃん」
はぁ怖かった。もうあんなとこには絶対行かないぞ
「ただいまー」
「あらおかえり。今日は誰と遊んだの」
お母さんがおかしくなってしまった
「え?誰ってこの村に子供は俺とゆめしかいないじゃん」
「ゆめ?誰その子新しいお友達?」
「違うよ隣に住んでるゆめだよ美坂ゆめ。何で知らないの?」
知らないも何も私が引っ越してきてあなたが生まれて今までずっとお隣さんは深入さんと天塚さんなのよ」
「え?なんで知らないの?」
そう言って僕は外に出た
ゆめを探しながら
いろんな人に聞いて回った
それでも返ってくる返事は全部「知らない」「聞いたこともない」と言った
何でいなくなっちゃったの?何でいなくなっちゃったのみんな知らないの?
その時に聞き覚えのある声が聞こえた
「けんちゃんが友達になりたくないって言ったんだよね」