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“僕は社内恋愛禁止の職場”で彼女を作り秘密の関係になってしまった!

作者: 七瀬







・・・まさか僕がな!?

“社内恋愛禁止の職場”で彼女を作り秘密の関係になってしまった!

彼女とは職場で出会った。

ちょうど1年前になる、はじめは“職場の後輩として彼女を見ていた。”

そのうち、気がつけば気になる存在になり僕と彼女は付き合う事に。




でも? 僕達が働く職場は、“恋愛禁止の職場”で僕と彼女が付き合っている

事は一部の人間しか知らない!

見つかったら? どちらかが仕事を辞めなくてはならないんだ。

僕も彼女もこの職場が大好きなんだよ!

この職場に入りたくて猛勉強もしたし、努力もしてきた。

僕も彼女もこの職場を辞める気はない!

だから、僕と彼女が付き合った時にお互いこう約束したんだ!

“会社の人達には絶対にバレないようにしょうね!”






こうして僕と彼女は、“秘密の関係になる!”

お互い誰とも付き合ってないとなると? やたらと彼女を口説き落とそう

とする外部の奴らが彼女の周りにウヨウヨ居る事に気づいた。

下請け業者の若い奴や飛び込みの営業マン、別の会社の人間だ!

彼女はめちゃめちゃ可愛いから、男がほっておかないのだろう。

僕は何時もヒヤヒヤしながら、彼女の周りに纏わりつく虫けらどもを

どうにかこうにか? 彼女に近づけないように必死だった。





・・・例えば? 彼女には他に好きな男が居ると噂話を立てたり、

今! “彼氏が居ると思う”と直接彼女を口説いている男に言ってみたり。

ヤラシイ言い方だが、僕は僕なりに彼女を守ろうと決めているんだ!




『いつになったら? こんな関係が終わるのかな?』

『“結婚じゃない?”』

『じゃあ、結婚する!』

『する訳ないじゃない! 私、まだこの会社で働きたいし!』

『でも、結婚したら? 仕事辞めるんだろう。』

『だから、“結婚はしないわ!”』

『おい! 嘘だろう。』

『ごめんね、“私は男より仕事の方が好きなのかも!”』

『じゃあ、僕との関係はどうするんだよ。』

『“ずっとこのままって事で、、、!”』

『・・・事でって? それで終わり?』

『今すぐに別れる訳じゃないんだからいいじゃない!』

『またそんな簡単に言ってさ。』

『私はシブキの事好きだよ。』

『僕も詩央の事スキだよ!』

『だったら、このまま皆に隠して付き合いましょうよ。』

『・・・う、うん、そうするしかないか。』

『そうよ。』

『・・・あぁ、』







・・・まただ、僕は彼女にまんまと丸め込まれる。

彼女は僕より口が達者だから、彼女の都合のいいように僕に話すんだ!

彼女が仕事を辞めたくない気持ちもよく分かる!

僕もそうだから!

ずっと憧れていた会社に入る事ができて、簡単に辞めたくない!

給料もいいし、将来性もある、なにしろ僕の夢が叶う場所なんだ!

何があっても辞めてたまるか!

僕が辞めれば、空きができて直ぐにそこは埋まる。

そんな職場なんだよ、競争率が高く大好きな人間は皆目指す場所。

僕もそうだったように、僕達のように好きな人はみんなそう思うはずだ!





でもさ? “社内恋愛禁止ってやっぱりキツイよね!”

僕と彼女以外にも、何人か僕達のように隠れて付き合っている人達がいる。

でも? “誰も付き合っている事を公表しない。”

公表したら? “会社クビになるし、下手したら二人共クビだ!”

そんなのなんのメリットがあるんだよ。

僕も彼女も必死で、お互いの関係を隠し通していたんだ。


























・・・でも? ある日。



『吉田君と名取さん、付き合ってるんでしょー!』

【ええええええええーーーーーええええ!!!】




僕も彼女もあっけなく、会社の人達に付き合っている事がバレてクビ!

人の事を嗅ぎまわるおばさん社員に告げ口された。




・・・その後、僕と彼女は別れる。

そりゃそうか! 彼女はあの会社で働いている僕が好きだったんだから。

辞めてしまった僕に興味が一気になくなったのだろう。

しかも? 彼女も会社をクビになったしね。

“さようなら! 会社と彼女、、、僕の夢と希望は木端微塵に消えた!”



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] (^^;) また探すしかないですね 会社も彼女も
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