表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
113/139

ヤンデレ系ヒロイン 三郎

「……馬鹿な」


喘ぐような声が漏れた。

銀色の毛並み、意味深な…特に意味のない、強いていうなら種族を表す複雑な紋章を懐に宿した銀狼。

『銀狼族』それは三郎の種族だ。


…そう、種族だ。それだけならまだ同種であると言い訳も出来た。

三郎の部族は魔獣の群れに滅ぼされたとはいえ、種が潰えたわけではない。


偶然、例えば今の三郎のようにカズマサに感銘を受け忠誠を誓ったのなら!

…このような光景はあり得なくないのだ。


ーーしかし、


「行くぜ!」

『ワオオン!!』


偽三郎に股がり…高速で駆け出す。風の抵抗をものともせず、豪気な笑みを浮かべ槍を構えたカズマサは、


「《ホロウザボルグ》!」


弾丸のように突きだされた槍を振るい廃材で出来た木人形を見事に粉砕してみせた。

それはかつて成功することのなかった。三郎とカズマサによる複合技。

「(…そんな分けない。そいつは偽物だ。我が主よ、どうか賢明なご判断を!)」

「(お?…うーん。じゃあさ、今から三郎が三郎だって証明してやるよ)」

『(わふん!)』

あんな事を言わなければよかった。

我が主と私の信頼関係があってこその()()()をみせられては最早認めるしかないではないか。




……




…………




「……我が主よ。」


「忍者、分かったろこいつは三郎だって。」


うつむいた三郎は、コクりと力なく頷く。


「えぇ、その技をみせられては疑いようもありません。その銀狼はーー」


「私の敵です。」

ーー三郎はクナイを構えたーー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ