表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一滴の波紋【原文】2巻の1  作者: 藤田ユキト
一滴の波紋【原文】2の2
42/44

ある日の日記42回


    四十二回


 三月二日


 これまで色々なことがあって、君達とも随分、色々な思い出が残り、それは今も続いています。

 自分のこれからの生き方を確立させるために、あえて色々な姿に変装し、人々の実相の影である自我というものを探索してきました。

 こうして見てみますに、やはり人間というものは、実相を離れては、ただ真綿にシミをつけるがごとく、その姿(相)というものは千差万別なことを知りました。

 実相を見失っては、とても自分(人間)が生きていくことが出来ないとゆうことを知りました。

 また相手の実相を見ないでは、とても相手を理解することが出来ず、また上手くいかないことを知りました。

 自分の内に輝かしい崇高な仏性が厳然として存在することを覚知した以上、また他の人々にも必ずそれがあるはずだと思います。

 今ではただその影である染みついた綿ばかりを見つめて、腹を立てたり、毛嫌ったり、無視したりしてきました。

 それで当然相手も僕をそのような目で見るようになったのです。

 畢竟、今までの僕は……

 今までの悪しき不調和は、ただ自分においても相手においても、その内に厳然として存在している崇高な仏性を見つめなかったが為に現れていたのだと思います。

 今までは、理屈ではそのようなこと、一プラス一の簡単な足し算のごとく理解しているつもりでいました。

 しかしやはりそれを体得するには、並々の修行では得られないことを知りました。

 未だ僕は未熟者です。今も、今後もその体得のためにひたすら修行していかなければならないと痛感しています。

 これまで、わざとのように人と睨み合い、バカにし合い、ケンカしたりして、 その思い出とゆうものは、お金では買えない貴重な体験として残すことが出来ました。

 今後もまだまだそのような闘争を重ねていきたいのですがーー

 しかしいつまでやってもキリがありませんね。

 その思い出を日記に書き記して行くことも、楽しい娯楽になることには違いありません。

 しかしそれもキリがないし……

 こうして僕のお嫁さん候補として名乗りあげてくれるお人が現れてきた以上、もう僕も心を入れ替え、その女性ひとと新しい人生を切り開いていくようにしなければなりません。


 もうこれで終わりですね。

 長い間、多大なご支援とお心使いをたまわってきた君達にお別れを告げることは、自分としても実に辛苦の境に耐えません。

 しかし……、もういいんです。

 心を入れ替え、自分においても人においても、その仏性を見つめていくように心掛けていけば、必ずこれまでの不調和な事態も解決できるものと思います。

 これで今までの大業を一応完了させることになりました。

 後はただただ御本尊様と語り合い、全ての仏性に目覚める修行を積んでいかなければなりません……!


   四十二回



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ