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一滴の波紋【原文】2巻の1  作者: 藤田ユキト
一滴の波紋【原文】2の2
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ある日の日記35回

三十五回



 いくら一人でこのように悪ふざけしたところで、この虚しさはチッとも消し飛ばない。

 いくら御本尊様を拝んだところでもう一歩虚しさが消えない。

 いくらふざけた唄を聴いてももう一歩この虚しさは消えない。

 どうしてこんなに虚しいのか?

 元気が出ないのか?

 陽気になれないのか?

 今の自分には分からない。

 どうしていいか分からない。


 君達は色々なことがヒットしていて、僕が気力充分だろうなどと思っておられるみたいだが――

 本当はまったく逆なんですよ。

 虚しくて、虚しくてしょうがない。

 だからその虚しさを吹き飛ばそうと色々な悪ふざけをしているんだよ。

 今は何も語りたくない。

 誰も見ないでくれ!

 やはり俺は根っからの陰気な人間なんだ。

 どのようなことをしても、この陰険な気性から抜け出ることは出来ないんだ。


 アァ~、悲しいかな、悲しいかな、悲しいかな。

 もう今は何も語りたくない。

 しばらく君達はどこかえ行ってくれ!

 もう一度……、もう一度、試してみたい。

 この――

 これだけの虚しさを、この御本尊を拝むことによって吹き飛ばすことが出来るかどうか? 試してみたい。

 これでダメだったら後はやっぱりお嫁さんをもらうことしかないだろうね。

 お嫁さんを食っていかせる為に、仕事にも真面目にぶつかっていかなければならないだろうし、一人でボケ~としている時間も持てなくなる。

 煩わしくて煩わしくてしょうがないということもあるだろう。

 しかし、それでも……

 君達(女性側)には悪いことだけど、僕にはこれくらいの動機でしかお嫁さんをもらおうとゆう気にはなれないんだよ!

 別に君達(女性)の存在価値を否定しているんじゃない。

 ただ……、ただ、今はこの虚しさを吸い取ってもらいたい。ただそれだけなんだ。

 申し訳ないが、しばらく御本尊様と語り合う(相談する)ことにします。

 それで、もし気持ちが陽気にでもなったら、また君達と語り合うことにしましょうか!――ねっ。

 一昔前だったら、とてもこのような苦しみ、虚しさには耐えられそうもありませんでした。

 すぐさま川口のママさん所に行って、酒でこの虚しさを癒していました。

 しかし――

 もう僕にはそのようなことをしたくない。

 そのようなことをいくら重ねても、決してその虚しさを消し尽くせないことを悟ったから――

 後は君達(女性)の愛情によって支えてもらうことしかない。

 この虚しさを何とかしてくれ!


 虚しいからって、虚しさに溺れていてもなんの価値もない。

 まだ真から確信できないが、確かにこの御本尊様を拝することによって、この虚しさを吹き飛ばせるはずだ。

 人間誰しも長い一生の間には、気持ちが滅入る時や虚しい時、悲しい時、寂しい時、苦しい時等あると思うがーー

 それらの悪しき心に負けていてもなんの価値もないんだ。

 今までこの御本尊様を知らない間は、それじゃいけないと思ってもそれを吹き飛ばす術を知らなかった。

 しかし今こうしてそれを吹き飛ばせられる機会を授かった以上、もうひたすらこれを拝し奉らなければならないだろう。

 自己に負ける心を吹き飛ばし、常に意欲と充実に満ちた人生を開拓していかなければならない。

 今日は疲れているのでこれ以上作文を書くことはしないだろうと思います。

 寝るまで音楽を聴き、グッスリ寝ることにします。

 そして明日からはまた元気ハツラツとこの仕事に携わっていこうと思っています。


 とにかく今は疲れと~。

 アクのたまりで神経が苛立っているのだと思います。

 やはり人間、たまにはアクを抜かなければならないのでしょうね。


「マタイヤラしいこと言って」とおっしゃいますが、これはあくまで僕個人の日記であって、自分の気持ちをそっくりそのままに書くところに意義があるのです。

 昨日書いた内容の内、度を越してイヤらしい所があったということで、君達は僕をけた糞にけなしていたようですが、僕は何も君達からそのようなことを言われる覚えはなかとぞ!

 しかしやはり一言謝らなければならないとも思っています。

そのことも含めて明日詳しく書くことにします。

  でわ、サヨウナラ、オヤスミナサイ。



 確かにアクを抜くとゆうことは、相手が有って行うことですが、今はその相手とやらも居ませんし、仕方がないのです。

 足立ちます……じゃない。あしからず!

 もうイヤらしいことばかり言って、嫌気がさしましたか?

 仕方ありませんよ。今の僕は欲求不満によって気が狂いそうなんですから。

「バカバカしいわ。もう帰るわ!」と言われるのですか?

 そうですか。それじゃこれでお別れですね。

   サヨウナラ


 アァ~、スッキリしましたデス―ハイ。



 「どうも人と話すとカチンとくるよ」自分がこのようなことをしてるなんて、まったく知らないといった感じを受けるんだよ!

 どうしてなのか?

 とてもそのようなこと有りっこないと思っても、どうしてかすぐにその囁き声に心を奪われてしまう。

 この事が嘘だとゆうことが分かったら俺は本当にガックリくるよ。

 今まで何の為にこのような事をしてきたのか?――

 まったく虚しく思える。

 とても……。つい涙が出てきそうになるよ。

 もう俺をこれ以上誑たぶらかさないでくれ!

「バレたか!」と君達が舌をを出しているそのことが本当だとゆうことを信じさせてくれ!

 もう俺にはとても我慢が出来ないんだよ!

 何の真実性もないことに多大な時間を費やしていることなんて、まったく何にもやっていないのと一緒だよ。

 どうか俺をこれ以上苦しませないでくれ!


 今日は君達(悪霊君達)に負けてしまった。

 実に悔しいが今日のところはいさぎよく負けを認めよう。

 しかしいつか必ず君達の誘惑に負けないような強い自分になってやる。

 君達に勝った時には、あらゆる強敵に勝つ力をつけた時になるだろうね。

 その日が来たらあるいは全ての権力、力を抑え得る大業を成就出来るようになるかもしれない。

 その為にも、僕は決して後へは引き下がったりしない。

 食らいついて、食らいついて、真っ向からぶつかって行くさ!


 とにかく今日は負けた!

 完敗した!

 後は情けないことだが、何(?)して心(身)を慰め、明日の英気を養うために寝るとするか!

  「でわ、オヤスミナサイ!」


    三十五回




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