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一滴の波紋【原文】2巻の1  作者: 藤田ユキト
一滴の波紋【原文】2の2
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ある日の日記23回

    二十三回


 俺は彼女に誠意の一欠片ひとかけらでもあったら、いくらでも誠意を示すだけの思いやりがある。

 しかしもうそれも終わりだろう。

 何だ! 人がこんなにも気遣って楽しませようとしてやっているのに、奴らは平然として


「明日、午前中にまたやるんだよ。えへへ~」と、ふざけたことをぬかしやがる。


「本当に自分だけほくそ笑んでいるんだから……、自分勝手な人だよ!」



 そんなもんさ! どっちがまともな心を持っている人間か? まともな心を持っている人達には、一目瞭然に分かるはずだ。

 それを分かる奴が居ないということは、つまりはまともな心を持った人間が居ないってことさ!

 何も気にすることはない。

 せっかく誠意を込めて最後まで書き綴ろうと思っていたが、もう不貞腐れてしまった。

 これで終わりさ!



 会社の女性ひと達とも、川口の女性ひと達ともお別れさ!

 別に俺のことを薄情な男だと言える権利なんか彼女達には無いはずだ。

 さんざん俺の苦しんでいる姿を、もて遊んでいながら、まだこれ以上、もて遊ぼうとしていやがる。


 もうゴメンだよ! 老婆心のオモチャにされてたまるか。

 自分達は結構、他の面で楽しみを味わっていながら、まだそれ以上に楽しもうとしてやがる。まったく欲の肥えた人達だよ!

 もうゴメンだよ。 君達のオモチャにされることなんてーー


「もう今日はよしましょう。明日になったら心を入れかえて、また書く気になるわよ」だって――

 バカにするな! そこまで俺様を見くびってくれちゃ~、男が立たねぇぜ!


 これでオサラバさ!


 女なんてほかに腐るほどいら~~!

 俺も男だ。もう君達との縁はキッパリ切って、彼女でも作るさ!


 今の所は、二人ほどそれらしき女性ひとがいる。

 その娘達と、今後どうなるかは分からないが、とにかく突き進んでいくだけさ!

 もうオマハん達とはオサラバさ!


 本当は、君達――でわないが――

 会社の姉ちゃんや、川口の姉ちゃん達は、「そんなに悔しかったら、あんたも作ったらいいじゃないの」と、ハッパをかけていることが本当の意図だろうと思うのだが――

 それならそれでもいいことさ。

 もう川口の姉ちゃんとも、一生お目にかからないことだし――

 会社の中にも、まっ~~たく、良い娘はおらんしーー


 捨ておけ、捨ておけ。



 アァ~、俺もこんなくだらん遊びをしているのも、退屈になってきた!

 こんなくだらん所に居るのも、つまらなくなってきた!

 そろそろ俺も旅へ出るかな!

 誰も俺を知らない所へ……

 そして澄みきった大空と、果てしのない海の見える田舎へでも帰ろうかなぁ~~。

 こんな空気も、人も、悪い所に居たんじゃ、本当に心身を害してしまう。


 もうゴメンさ! こんなブタ箱みたいな東京に居ることなんか!

 もうゴメンさ! こんなつまらん仕事をしているのは!

 もうゴメンさ! こんなケンカばかりしている奴等の顔を見ることなんか!

 もうゴメンさ! こんなこきたない女を見ていることなんか!

 もうゴメンさ! すべてのことに首を突っ込むことなんか


 そうさ! このエンドは、Vサインのエンドさ!

 俺は、自分自身に勝ってエンドにしたのさ!

 そして、今までのことを振り切って、また新たな人生へと突き進んで行くんだ!

 これで終わりさ! 君達との交流も――


  The endジ・エンド


 そして今日こんにちは。新しい女性ひと達よ!


 我が輩に幸あれ!


    二十三回





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