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一滴の波紋【原文】2巻の1  作者: 藤田ユキト
一滴の波紋【原文】2の2
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ある日の日記12回

十二回



 ただ、先日、会社の仕事のことで、ものすごく腹を立てていることがあると言いましたねっ。

それはただ、今の自分があまりにも潔癖すぎて、そういった自分を売って、良い目を見ようとか、上役におべっかいをベタベタ使って、出世をしようと企んでいる人が居るので、そのことがものすごく僕の意固地な心に拍車をかけるのです。


「バカバカしい! あんなにおべっかいをベタベタ使わなければ、出世できないんだったら、俺はそんなもんいらん! 全然上役におべっかいも使わず、挨拶もしないで、不貞腐れていくさ!」という気持ちをモクモクともたげさせてくるのです。


 そうやって出世出来るんなら、勝手にやったらいいさ! などと、今はもう彼のやり方(考え)の悪さを諦めて、好きにやらせておくことにしました。


 しかしながら、僕は一体どうなるのでしょうか?

彼から、こんなに不貞腐れた態度をする心を起こさせられて、またもや僕の評判は悪くなる一方です。

どうかもうしばらく待ってください。

これも、今の自分の信念を貫くためにどうしても引くことの出来ないものですからねっ。


 こうして不貞腐れ、反発している態度というものは、やはり自分が間違っているものと思います。

その事は、自分自身、重々わきまえている事なんです。

だからこれからは、そういったまやかしの欲に振り回されないで、皆と仲良くしていける気構えを築いていく為に、ただひたすら信仰に没頭していこうと思っています。


 今の僕にとっては、自分の悪しき態度(心)を改められるのは、この方法しかないと思っていますし、だから今は何も考えないで、この信仰に没頭していこうと思っています。


 もう時刻も遅くなって来ましたので、君達(女性の人達)は、我が家へ帰った方がいいでしょう。

これからお風呂へ入って、その後、書く気がありましたら書くでしょうし……

だけどやはり今日は、もうよすことにします。

このようなことばかりに時間を食って、勉強をおろそかにしてもいられませんしね!


でわ、サヨウナラ

    オヤスミナサイ


・・・・・・・・・・・・


 二月十六日


 今日は、やっと御本尊をいただくことになりました。

二月十六日といえば、日蓮大聖人のご生誕になった日なのです。その日に御本尊様をいただけるとは、本当に嬉しい縁だと思いますね。

 僕もやはり生まれた時から、このような宗教に帰依する定めにあったのでわないかと思うのです。

まだハッキリ分かりませんが、これからの長い余生を、この御本尊様と共に生きていくものと思います。


 本当に嬉しいです。


 とりあえず、八時~九時半まで、それをいただきに出かけます。

その後、また君達と語り合いましようねっ!



・・・・・・・・・・


 もうこれ以上、君達を楽しませることは出来ないでしょう。

僕がどうして彼女を思って、いつもいつも涙で嘆いていたか?

君達にもお分かりになったことでしょう?……

 そうなんです。


 いよいよ君達とお別れしなければならない時期が来たのです。


 月を眺めながら、来る日も、来る日も涙を流していた、かの、かぐや姫(チョッと幼稚過ぎるかな?)の如く――

僕も、いよいよ天へめされていく日が来たのです。


 随分とこれまで暖かい愛情をもって育てて下さった、ご恩もお返しすることなくて、昇天していくことは、本当に辛いことなんですが――

仕方ありません。


これが僕と君達との、前もって定められていた因縁とゆうものなんでしょうねッ。


    十二回






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