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第7話

ダンジョンに行く日の朝、俺は緊張からか早く起きてしまい、二度寝もできず訓練場に向かった。


(今日からダンジョンに行くんだよなあ。せめて足を引っ張らないようにしないとな。)


訓練場に着くと、案の定誰もいなくて素振りをしても身が入らず壁によりかかり座っていたらいつの間にか時間が経ち日が上ってきた。


「そろそろ部屋に戻るかあ~」


戻っている最中会うことがなく部屋に入ると俺のベットで奏と美優が抱き合って寝ていた。


「なんでお前ら俺の部屋にいんだよ...。はぁー、お前ら起きろー。」

「「うぅーーん、あれ?なんで刀哉(お兄ちゃん)がそっちに?」」


二人は向き合うと


「なんで私が美優と抱き合ってるのよ!」

「それはこっちのセリフです!」


二人はぽかぽかと殴り始めた。俺はそーーっと、でもできるだけ早く部屋から出ようとするが二人には通用しなかった。腕に抱きつかれてしまった。


「ちょ!?腕に抱きつくなって!あっ!やばい、腕の感覚が消えてきた。」


二人はもちろん俺の言葉は聞いちゃいない。にらみ合っているだけだ。


「やめて!二度と腕が上がらなくなるから離してくれ!」


そうゆうとやっと離してくれた二人だが、にらみあって俺の部屋から出ていかない。俺が部屋から出るとついてきて、困り果ててしまう。


(もういいや。無視してダンジョンに行く準備をしよう)


準備を始めるといつの間にか二人はいなくなっていた。準備を終えていつもの部屋に行き、食料を渡されてダンジョンに向かった。


~~~~~~~~~~~~~~


俺たちは今俺たちが行くダンジョン、ディアス遺跡の前にいる。


(なんというか、想像通りだな)


ディアス遺跡の入り口は洞窟の穴のようになっていて下に階段が続いていた。中に入ると、いかにも成り立ての冒険者の格好をした人たちが魔物と戦っていた。


「よし!今から奥に進んで行くぞ」


俺たちは兵士の人の先導についていき、回りに人がいなくなったところで俺たちは魔物と戦い始めた。


「よし、刀哉あの緑色のがゴブリンだ。群れるとうざいからとっとと倒してこい」


俺たちは今三つのパーティーに別れて戦っている。俺のパーティーは俺と美優と康久だ。そして俺たちの付き添いの兵士はカイだ。


「わかったよカイ。よし、康久行くぞ。美優は魔法頼んだ」

「おうよ!」

「うん!」


俺は一体のゴブリンに近づき、首をねらって刀を振るうときれいに首をはねた。


「うわっ!?グロいなー」


刀についた血をふいていると残っていたはずのゴブリンが康久と美優によって一掃されていた。


「お前ら、えげつないなあ...」

「よし、おわったな。で、お前らは大丈夫か?」


カイが指差した方向を見ると何人かの人が吐いていた。


「俺は大丈夫だな」

「俺も平気だ」

「私も平気」

「俺が率いるパーティーは優秀だな!じゃあ先に向かうか」

「ちょっと待ってくれ。試してみたいことがある」


俺は鉱石化を試してみたかった。倒したゴブリンのところに行き、鉱石化と念じるとゴブリンは鉱石になった。俺の倒したゴブリンは鉱石になったが、康久と美優が倒したゴブリンは鉱石にはならなかった。


ーーーーーーーーーーーーーー

ゴブリン鉄

鉄に近い硬度をもつがもろい。

ーーーーーーーーーーーーーー


ゴブリン鉄はゴブリンの肌の色を薄くしたような緑色の鉱石だった。


「へぇー、それがお前の固有スキルか」

「そうだけどやっぱり弱い魔物からじゃいい鉱石にはならねえな」


俺は誰にも見つからないように壁際の地面に埋めたあと皆がいるところに行った。


「じゃあ、どんどん進んで行くぞ!」


俺たちはカイについていき多くの魔物を倒したが、いい鉱石はできなかった。


~~~~~~~~~~~~~~


他のクラスメイトのチートステータスのお陰で俺たちはどんどん下の階層に向かっていき、18階層まできていた。俺たちはパーティーに別れずに戦っている。魔物の強さが上がってきて、別れて戦うと危険な場面がいくつか出てくるからだ。


(主に俺な訳だけど)


今まで魔物を倒してきたお陰でレベルも上がり、ステータスも上がったが、ステータスの上がり幅にも差があり、俺は1.5倍ぐらいしか上がっていないのに、他のやつらは2倍近く上がっていてさらにステータスの差がついた。


(今では俺抜きで戦っているしなぁ)


他のやつらは今ワイバーンと戦い、俺は兵士と後ろで待機している。そしてワイバーンを倒すとハイタッチしたりしていてる。


(完璧に俺はハブですね。わかります。)


そんな金魚のふんのように進んでいくと、さっき倒したワイバーンの色違いが現れた。


「色違いだと何か変わんの?」

「強さが圧倒的に違う。あと相手が属性をもつ攻撃があるとその属性が変わったりする。」


俺はカイと話ながら後ろから見ていると、康久らが盾を構えて防御している間に魔法を滅多うちにしている。その間に隙が出来ると智輝や梨華が尻尾やら翼やらを切り裂いて目に見える傷をつけていき、やっとのこと倒した。今までで一番時間をかけて強い相手を倒したのだ。嬉しくないはずがない。その時皆は魔物を倒した嬉しさから油断してしまっていた。しかし俺だけは交ざれてなかったからこそ気づいた。


(あれ?なんか奥の方で動いてね?)


俺は確かめるために近づくとそれは智輝によって切られたワイバーンの尻尾で、トカゲの尻尾のように動いていて、気づいた時には前衛の回復にいそしんでいた奏の後ろに迫っていた。尻尾はまるで最後の力を振り絞るように尻尾を振りかぶり、その隙に俺は奏を突飛ばした。尻尾と奏の間に入り込み奏の変わりに尻尾の攻撃をまともに食らった。俺は防御もできず、ステータス差もあり、軽々と吹っ飛ばされて、壁に激突した。俺にとって尻尾の攻撃だけでも致命傷なのに壁に激突し、その時の衝撃が俺に追い討ちをかける。


「ガハッ、ゲホッ!ヒューー、ヒューー」

(あれ?声もでないじゃん。俺死んだな。美優、奏すまねえ。康久、皆のこと頼........)


誰かの悲鳴を聞きながらその時俺は死んだ。


お読みいただきありがとうごさいます!

やっと本編に入れます。

テストがあるので今週の土曜日から次話を投稿します。すみません

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