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幕間

 リーシアがいつも山に入ると、自然に足があの空き地に向いていった。

 やはりというべきか、そこにあの女の子がいた。

 リーシアの事を見つけると、その女の子はリーシアの方に歩いてきた。

「今日はお前の事を待っていた」

 そう言うと、リーシアの方に歩き寄ってくる女の子。

「お前に言われて、決心がついたよ」

 そういい出し胸の前で拳を作ってから言う。

「私は、あいつと一緒にいたいんだ。あいつが他の子が好きなのかもしれないが、そんなのは関係ない。私はあいつにつきまとっていくよ」

「つきまとうって……」

 そんな言い方をしなくていいと、リーシアは思う。まるでその子が、迷惑な事でもやるみたいではないか。

「私はもうお前に会うのはやめようと思う。自分の力で、自分の方法で、あいつに近づいていくよ」

 その言葉を聞いて、リーシアは昔の自分を思い出す。

 自分一人で、すべてを抱え込み、ヴィッツを殺そうという算段は誰にも明かさなかった。

 もしや、誰かに話していたら、別の方法もあったのかもしれない。人殺しに手を染めるような、汚れた方法ではなく、もっと正しい方法で、行う事もできたかもしれないのだ。

「他人は好きに頼ったほうがいいわ。私だってあなたに協力をするわよ」

 その子は、必死になって考えただろう自分と相手の関係。どうすれば、自分も納得ができるか? どうすれば、その男の子に近づけるか?

 彼女が彼女なりに考えた結果としてそう言ったのだろう。それをすべてぶち壊したのだ。

 だが、リーシアはそれが間違いだと思う。彼女は他人を頼っていいし、彼女に頼られたいと思っている。

「わかったぞ! それなら、協力をしてもらうからな! 途中で抜けるような事はなしにしろよ!」

 そこまで言い、肩で息をし始めた女の子に、リーシアが言う。

「いくらでもコキつかってくれて構わないわ。コキ使われるのは慣れてるから……」

 そう言い、優しく微笑んだのだ。

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