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リーシアと女の子の出会い
そこで広い場所に出た。明らかに整地をされた場所だ。
子供が遊ぶくらいのスペースがあり、この辺と地質とは明らかに違う砂の敷かれている場所だ。その砂地は今でも整理を続けられているらしく、草などは生えていなかった。
その場所の隅っこで、女の子が座っていた。
「どうしたの? こんなところに」
リーシアはその女の子に挨拶をする。リーシアに顔を向けた女の子は、あちらからも挨拶をしてきた。
「それはこっちのセリフだ。ここは私の家の山なんだぞ」
「あら、失礼したわね。山に草を採りに来たのだけど、あなたの家の山なんてしらなかったわ」
リーシアが摘んだ薬草を見せるが、女の子は興味なさげにしている。
「なんだ? 草なんか集めてどうする気なんだ?」
質問のような口調だが、返事を求めているわけでもないらしく、浮かない顔をした彼女は、顔をふせた。
「好きに採ってくれるといい」
『これで話は終わり』といった感じで言った、それからは自分の殻に閉じこもるようにして体を丸める。
リーシアは、その彼女に近づいていった。彼女のつらそうな姿を見て、助けてあげたくなったのだ。多分、自分ならば彼女の力になれるだろうと考えた。
「生理痛にはこれが効くわよ」
「違う!」
リーシアが差し出した錠剤を、その女の子はすばやく叩き落した。




