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シェールのシュヴァリエ  作者: 岩戸 勇太
紋章(エスカッション)
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買い物に行く

 当一とシェールは、近くにあるデパートに向かって行った。リーシアは留守番だ。

 デパートは駅の前にあり、人の通りの多い駅前の道を歩く事になる。

 シェールは、人ごみの中で当一から数歩後ろの場所を歩いていた。休みの駅前は、歩いている人が多く、他の通行人と肩がぶつかりそうになる事もあるほどである。慣れている当一は、すいすい人の間を抜けていく事ができるのだが、シェールは他の人と何度もぶつかっていた。

「もっと近くに来いよ。はぐれるぞ」

 少し離れた位置からついてくるシェールに、当一はそう言った。少し離れるとすぐに人の波に飲まれて姿が見えなくなってしまう。

 シェールは、それでも当一の後についてくるようにして歩いていた。

「並んで歩かなきゃいけないの?」

「はぐれたくなければそうしろ」

「死んでも嫌だからね!」

「まったく……」

 並んで歩くことくらい、そこまで気にするような事ではないと当一は思った。当一は、よく一美と買い物をしたりする。その時、並んで歩いていくのが常であったのだ。

 一美は、自分から進んで当一の隣に立った。そのため、こういった事で困る事はなかった。

「シェール! 今どこにいるんだ?」

 ついに、シェールは当一とはぐれ、人ごみの中に消えてしまった。辺りを見回してもシェールの姿は見えない。

「ここよ! ここ!」

 人ごみの中からシェールの手があがった。

 当一は、人ごみの中からあがった手を掴んでシェールを自分の方に引き寄せた。

「って……勝手に人の手を掴んでいるんじゃないわよ!」

 シェールは顔を赤くして当一に言うが、当一はそれに返事を返した。

「お前が勝手に動き回るからだ」

 当一はシェールの手を握ったままデパートに向かった。

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