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シェールのシュヴァリエ  作者: 岩戸 勇太
紋章(エスカッション)
63/176

開戦 2

 そこに横から魔法がかけられた。それは体のダメージを回復する魔法だ。これでラタは体の痛みが抜けた。

 ラタはすぐに体を起こしてぶ厚い剣をシェールに向けて振り上げるように切りつけた。

 その攻撃は、速さは無いが正確である。シェールは斬撃にぎりぎりで反応をして、すんでのところでかわし、ラタから距離をとった。

「草むらの中にうかつに入ると、虫に食われるわよ」

 リーシアは草むらのなかに向けて魔法を放った。無数の光る魔法の槍が、草をなぎ倒しながら草むらの中に打ち込まれた。

 その、槍に追い立てられ草むらの中から転がり出てきたメイド服の少女は持っているマジックロッドをシェール達に向けてかまえる。

「法術師ね……」

 法術とは、つまるところの神聖魔術だ。後方からの支援を得意として、傷の回復や味方の強化ができる。

「ノエリア・マーファンですわ」

「丁寧ね。こちらも自己紹介は必要かしら?」

 リーシアはシェールに並ぶようにして前に出て言った。それにはラタが答える。

「必要ありません。石頭のシェール・グスタークに師匠殺しのリーシア・ドーラー」

 シェールとリーシアは、それを聞いて怒りで目を細めた。ラタはノエリアに、先にここから立ち去るように言う。ノエリアは、向き直って街道を走っていく。

 残ったラタは、抑揚を感じない透明な声で言う。

「今回は挨拶です。次は狙っていきます」

 それだけを言うと、ラタは向き直ってまた象のような勢いで街道を戻っていった。

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