貴族の戦い
「これだから『貴族』は……」
歯をかみ締めるメイディー。
『貴族出』で学校に通っているのはシェールくらいだった。自分の師匠の師事を突っぱね、自分から学校に入っていったのだ。
シェールはずば抜けた成績を残して卒業をしていった。それが、いかに英才教育を受けた人間とそうでない人間の差であるのか、見本ともいえるだろう。
「戦ってください」
ラタは言う。唇をかみ締めたメイディーはノエリアに向かっていった。
エンジェルスピア
ノエリアは魔法を使う。
剣を使って戦うメイディーは、空から降り落ちてくる光の矢を叩き落すために剣を振った。
メイディーの足が滑った。剣の軌道は逸れ、エンジェルスピアはメイディーに命中する。
「ここに誘い込まれたのが分かったでしょう。足元が濡れた落ち葉で敷き詰められていて不安定。魔法で遠巻きに攻撃を続けられますよ」
ラタがメイディーに向けて言う。
「本当に『貴族』っていうのは卑怯ね! シェールだって……」
「勝つために最大限の努力をしているだけです。この知識も、力も、その努力あってのもの」
メイディーの言葉をラタが止める。メイディーに次の光の矢が向かっていった。
「十分な力を持っていますね」
メイディーを倒し、メイディーの連れていたジェズルのセイフティリングを破壊したラタは、ノエリアに向けて言う。
「これからもよろしくお願いします」
ラタは、ノエリアに向けて、手を差し出した。




