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戦闘開始

「すいませんね。いくらなんでもこちらも生意気な事をしましたか」

 ノエリアが全て食べ終えレストランから出ると、ラタが言った。

「チキンライスで炭水化物を摂り、コーヒーでカフェインを摂る。基礎知識は十分あるようです」

 ノエリアは小さく息を吐いた。ラタに気付かれてはならないと思って小さくしたのだが、これは安堵のため息である。

 ラタの言いようでは、基礎知識のテストは合格という事だろう。あの家では、戦いに必要な基礎知識は教師に叩き込まれた。

 無理矢理覚えさせられた知識であるが、今ばかりは、それに感謝をしなければならない。

「それでは、すぐに戦いにいきますか?」

 ラタはノエリアに聞いた。

「一時間くらい後にしますわ」

 これも、あの家で教わったことだ。食後にすぐに運動をしても、消化不良を起こしてしまって体に悪い。大体一時間経ってから動くのがいい。


 その後、ジェズルを抱えた参加者を見つけ、一緒に街の外に出た。

 今は、その女の子とノエリアが戦闘のために向かい合っている状態だ。

 城壁で囲まれた街から出て、街道から少し外れた場所にいる。足元には枯れ草と落ち葉が敷き詰められている。

 街の北側であるここは、日当たりが悪く足元がしけっていて、少し歩けば広葉樹の森も見える。すぐ横に高い城壁がそびえ立っていた。

「メイディーさんでございますね」

 相手の参加者は女の子だった。顔には見覚えがあり、名前も覚えている。

「何で……どこで知ったの?」

「学校に通っていれば、成績の記録が残ります。その記録は私達『貴族出』の人間に閲覧をされます」

 驚いて聞いてきたメイディーに、苔がびっしりと生えている岩に座ったラタは無表情で答えた。

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