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ラタとノエリア

 彼女は、ラタに抗うだけの力は持っていない。ここで、ラタが剣を抜き直してノエリアに攻撃を仕掛けたら成すすべは無いのだ。

 強気に出なければ何も得られないのである。

 ノエリアは心臓をバクバクと鳴らした。今すぐにでも彼女の顔色を伺ってみたいと思う。だが、その態度は弱気な態度に見えてしまうだろう。

 かしずいた姿勢のまま、ノエリアは緊張をしながらラタの返事を待った。

「あなたの望みとは何ですか?」

「全ての奴隷の解放と、全ての人の平等です」

 ラタはノエリアの言葉を聞いた。ラタの返事は間をおかないですぐに返ってくる。

「私は情には流されません……まずは、あなたの実力を見せてもらいましょう」

 ラタは彼女を一つ返事で仲間にする気など無い。

 ノエリアは自分との関係を共生であると言った。それが偽りでなければ、ノエリアはそれなりの力を有していなければならない。そうでなければ共生とは言えないのだ。

「何をすればよろしいでしょうか?」

 ノエリアは決意を込めた視線をラタに向けた。

 それは輝かしいものだ。彼女の意気や、心の強さが伝わってくるようであった。もしかしたら、ラタでなければその目を見るだけで彼女の事を認めたかもしれない。

 だが、ラタはそれでは動かない。自分の信念のために、そんなものに心を動かされるわけにはいかないのだ。

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