幕間
戦闘が始まった初日。ラタはジェズルと契約し、早速レイグネンまでやってきて街道を歩いていた。
目の前に歩く人影を見つける。
「ラタ・ヴェンターです! 参加者ですね」
宣戦布告のために声をかけたラタ。
「あなたの名前を聞いておきましょう」
ラタは道の先に見える人影に向けて聞いた。ジェズルの反応をたどり、街道で他の候補者を発見したのだ。
「ノエリア・マーファンですわ」
剣を抜いたラタは、剣の切っ先を相手に向けた。
「いきます!」
そう言い、体を前傾にして突撃の体制に入ったところに、ノエリアはいきなりラタに向けてかしずいた。
「負けを認めます!」
ラタは、剣をしまう。
「どういった魂胆ですか?」
距離をとったまま、ラタはノエリアに向けて聞いた。
ノエリアは、元はある参加者の支援をするために法術を学んでいたのだという。
「私は奴隷としてあの家に売られました」
その家ではメイドとして奉公すると同時に、そこの家の子供をこの戦いでサポートのために法術を学んだのだという。
「ですが、私は彼女のために戦うのというのがどうしてもできませんでした。私には私のやりたい事があったのです」
彼女の主人と、意見の食い違いがあったのだという。
「ですが、私の力は一人で戦うためのものではありません。ですから、誰かに力を貸して、その人に代わりに私の望みを叶えてもらおうと思ったのです」
「私に寄生をするつもりですか?」
「共生です」
ラタがノエリアに向けて言った言葉に対し、ノエリアは強気になって言い返した。




