二人の決闘
ここは高台というよりも、小山と言った方が正しいだろう。三角の形をした土の盛り上がりを、木が覆うように茂る。
だが、ここに来る人は多いのか、頂上に向かうために道があり、石が詰まれて階段が作られている。
そして、頂上であるここは整地をされていて、整地をしている場所と手付かずの場所が、魔法の材質でできた柵で区切られていた。
シェールは決闘の時間通りにその場所にやってきた。
「今のうちに命乞いをしておく?」
シェールが決闘の場にやってきたとき、すでにそこに着いて待っていたリーシアはくすくす笑う。シェールに挑戦的な言葉を投げかけた。
「私は悪には屈しないわ」
この状況では虚勢にしか聞こえない。当一は魔法の球体の中に閉じ込められていた。リーシアの後ろにその姿がある。
「私のスイッチ一つであの球の中に毒ガスが充満するわ。私を怒らせないようにする事ね」
そう言い、リーシアはマジックワンドを振った。スイッチと言っても、魔術的な印を切る事を言うのだろう。
「私の事を倒すために、無関係の人を殺すつもり?」
「無関係とも言えないんじゃないかしら? 彼はあなたのジェズルなんでしょう?」
そう言ってくすくす笑うリーシア。シェールはそれを見て奥歯を噛んだ。
「何をさせようっていうの?」
「あなたの華麗な剣技を、拝見させてもらおうかしら?」
そう言い、リーシアはモンスターを召喚してシェールにけしかけた。




