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むかしの事

「大したおもてなしもできなくて悪いわね」

 リーシアは、捕らえた当一の前に顔を出した。ここは洞窟の中のようだ。当一は縄で縛られた体をよじったが、それで縄が解ける様子は無い。光源は火の付いたロウソクを取り付けられた燭台一つである。

「何か欲しいものがあったらいつでも言ってちょうだい。あんまり大したものはそろえていないけどね」

 そう言って、リーシアは当一の前から姿を消そうとした。だが、当一はそれを呼び止める。

「なんでこんな事をするんだ? ジェズルを倒せばそれで勝ちなんじゃないのか?」

 この戦いは当一のセイフティリングを壊せば勝ちになる戦いだ。当一を捕らえてシェールを待ち伏せる必要なんて無いはずである。

「ただ勝つだけじゃだめなのよ。それじゃあ心が晴れないの」

 リーシアは不敵な笑みを、憎悪を浮かべた恐ろしい笑顔に変えた。

「私とあの子の間に、なにがあったのかを聞いているって事かしら?」

 リーシアとシェールの間に深い確執がある。当一はそれを知りたいと思った。

 こうして無様にも敵に捕まってしまった身であるが、自分は彼女の仲間である。彼女の過去を知りたいと思うのも当然であろう。

 当一が頷くと、リーシアは話し始める。

「明日からはレイグネンに来れないのだからね。土産話にでもしてくれれば嬉しいわ」

 それから、リーシアは昔のシェールとの確執について話し始めた。

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