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学校で

 今日は問題なく通学をする事ができた。

 昨日の夜は寝入ったのが深夜も遅くなった頃だったので、基本的に睡眠時間が足りない。当一は、眠気から教室で大きくあくびをした。

「こら、たるんでいるぞ」

 そこに一美の叱咤が入る。一美は、まだ最初の授業が始まる前だというのに、いつも通りに当一には厳しくあたった。

 普段なら厄介なだけの一美の言葉である。

「なあ一美。今日は帰りに稽古をつけてくれないか?」

 だが、今日の当一はそれを厄介だと思うどころか、一美にそう言い出したのだ。きょとんとした一美は聞き返す。

「どういう風の吹き回しなんだ?」

「なに。いきなり必要になったんだ。それだけだよ」

 異世界での戦いに巻き込まれたので、力を付けておきたいなどと言うわけにもいかず、当一は微妙な言い方で答えた。だが、一美はそれをさほど気にしなかったようだ。

「なんか、稽古をつけてくれと言うわりには、あまりやる気というものが感じられないんだが?」

「それはいつも通りだろう」

 当一は、いつもは嫌々やっているのである。それなのに、自分からやってくれと言ってくるのならば、それは大きな進歩だろう。

 自分から稽古をつけてくれと言ってくるのが一美には嬉しかった。

「今までみたいに手加減はしないぞ。自分からやってくれと言い出したのだからな」

「いままでも、手加減をしていたとも思えないがな……」

 痛みは引いたものの、まだ当一の腕には青あざが残っている。昨日もそれだけの荒稽古をしていたのである。これが手加減されたものだとは到底思えなかった。

「今までの特訓が極楽浄土のように思えるような、本当の地獄を見せてやる」

 そして、放課後に稽古をする事に決まった。

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