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俺、女子高生になりました  作者: アガッタ
第1章 俺、いじめを成敗します
9/100

いじめ事件8 ~転生者河合恵理の物語~

ここでは、恵理視点で物語が進みます。

俺、いや私の前世、私が河合恵理になる前は、ごく普通のサラリーマンだった。

ある日、アパートの2階のベランダで洗濯物を干している最中に、足を滑らせて転落した。運悪く打ち所が悪かったせいか、そのまま死んでしまったのかもしれない。怜奈のように意識不明になることもなく、その瞬間に。

次に目を覚ました時、俺は「河合恵理」という女の子になっていた。転生した「河合恵理」は、交通事故に巻き込まれて意識不明だったらしい。その事故のせいで、私がこの体に入り込むことができたのかも。

転生したときは、怜奈と同じように戸惑った。ただ、私は、一度終わってしまった人生をもう一度楽しむことができて「ラッキー!」と思った。しかも、美少女に転生するというおまけつきで。

転生してきた私は、手始めに、女の子としての生活を満喫することにした。メイクのやり方を覚えたり、流行りのファッションを試したり、アクセサリー集めに夢中になったり。前世では絶対に体験できなかったことを、片っ端から試した。

学校では、清純な女子高生として振る舞い、周囲の人間関係を観察していた。田岸のことも、あの資産家の娘だとすぐにわかった。だからこそ、怜奈が田岸に手を出そうとした時、止めに入ったんだ。

「怜奈、俺はお前を助けた。それには理由がある」

私は怜奈の目を見つめ、真剣な口調で言った。

「田岸は、警察も手が出せない権力者の娘だ。あんな形で復讐しようとしたら、お前は確実に消される。そこで、どうだ。俺とタッグを組まないか。」

「タッグ?」

「そうだ。俺は、お前を田岸から守る。その代わり、お前は俺に力を貸してほしい。」

私たちは、転生者同士。この世界で生き抜くために、互いの力を利用する。私は田岸の情報を集めることができるし、怜奈は数学が得意で、頭が切れる。

「面白い。その代わり、俺からも提案していいか。」

怜奈は神妙な面持ちで言った。

「せっかくやり直すことができる人生だ。だったら目指してみないか。完璧超人。」

容姿端麗、頭脳明晰、絶対無敵。その非の打ち所のなさから、人はこれを完璧超人と呼んでいるのだとか。

「受けて立とうじゃないの!」

私たちの新たな物語は、ここから始まる。

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