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俺、女子高生になりました  作者: アガッタ
第6章 俺、勉強を教えます
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俺、勉強を教えます2 ~補習の危機~

昼休みの屋上は、相変わらず穏やかな時間が流れていた。期末試験の憂鬱さと、それぞれの前世での大学への思いを語り合いながら、弁当を食べていたその時だった。

「怜奈さん!」

突然、背後から陸玖の声が聞こえた。振り返ると、そこには息を切らし、顔面を真っ青にしている陸玖が立っていた。何か、ただならぬ雰囲気に、私と恵理は慌てて女性口調に戻す。

「どうしたの、陸玖くん!?」

「一体何があったの!?」

私と恵理が矢継ぎ早に尋ねると、陸玖は震える声で話し始めた。

「怜奈さん……! どうか助けてください!」

陸玖の必死な様子に、さらに状況が掴めない。一体何が彼をここまで追い詰めているんだ?

「実は……僕、ここまで授業についてこれてないんだ……」

陸玖の口から出た言葉に、私と恵理は顔を見合わせた。まさか、そんなことだったとは。確かに写真部の活動ばかり熱心にしているとは聞いていたが、まさかここまでとは。

「この前の中間試験もさ、ほとんどの科目で40点台しか取れてなくて……。成績もクラスで最下位だったんだ……」

陸玖は、まるで告白でもするかのように、蚊の鳴くような声でそう言った。そして、次の瞬間には、私に向かって縋り付いてきた。

「このままだと、絶対補習になっちゃう! 補習だけは受けたくないんです! 怜奈さん、何とかしてください!」

陸玖は私の手を握りしめ、半泣きで訴えかける。その光景に、恵理は呆れたように口を開いた。

「そりゃ、普段から怜奈のレオタード姿を写真に収めたり、ラーメン作りに夢中になったりしてるからじゃないの?」

恵理の痛烈な一言に、陸玖はぐっと言葉に詰まった。いや、恵理、それは今言うことじゃないだろ……。

「うっ……それは、そうだけど……。でも、そこを何とか! お願いです! 怜奈さんも恵理さんも、僕に勉強教えてほしいんだ!」

陸玖はさらに畳み掛けるように頼み込んできた。そして、最終的には、その場で土下座までしてしまった。屋上で弁当を食べている生徒たちが、一斉にこちらを振り返る。

「り、陸玖! やめて!」

私は慌てて陸玖を立たせようとしたが、彼は頑として動かない。困った私は、恵理に助けを求めるように目配せした。恵理は私の視線を受け止めると、こっそり耳打ちしてきた。

「怜奈、陸玖くん、本当に困ってるみたいだし、フォローしてあげなよ」

恵理の言葉に、私はため息をついた。確かに、ここまで必死な陸玖を見るのは初めてだ。そして、期末試験まであと2週間しかないこの状況で、最下位の陸玖を補習から救うのは、かなりの難題だ。だが、見捨てるわけにもいかない。

「……わかったよ、陸玖」

渋々、陸玖の頼みを聞き入れることにした。陸玖の顔が、一瞬でパッと明るくなる。

「ただし、覚悟しとけよ。私、勉強教える時は、すごく厳しいからね!」

私がそう付け加えると、陸玖は満面の笑みを浮かべ、喜びのあまり、またしても私の手をぎゅっと握りしめた。その感触に、ゾワリと鳥肌が立つ。いくらなんでも、距離が近すぎるだろ、陸玖!

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