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俺、女子高生になりました  作者: アガッタ
第5章 俺、星座を占います
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俺、星座を占います5 ~獅子座の悲鳴~

恵理の爆笑が部屋に響き渡る。私もつられて笑いはしたけれど、内心は冷や汗ものだった。陸玖と私が恋愛関係? 冗談でも勘弁してほしい。

恵理はひとしきり笑い終えると、悪戯っぽい目で私を見た。

「でもさ、怜奈、陸玖くんと付き合ってるんだとしたら、ちょっと羨ましいかも」

「はぁ!?」

思わず大声が出てしまった。恵理は何を言い出すんだ。

「だから! 付き合ってないってば! なんでそうなるの!?」

慌てて否定すると、恵理はまたニヤニヤしている。

「だって、陸玖くんって、ああ見えて一途だし、写真部だから色々な怜奈の姿を撮ってくれるじゃん? 結構ロマンチックじゃない?」

ロマンチック? どこが!? レオタード姿を隠し撮りされてたことしか覚えてないんだけど! 私のレオタード姿を収める陸玖のカメラを思い出して、再び寒気が走る。

「絶対違う! もう、お願いだからそういう変な誤解はやめて!」

私が本気で嫌がっているのが伝わったのか、恵理はふざけるのをやめた。

「はいはい、わかったってば。じゃあさ、ちょっと怜奈様の恋愛運、調べてみようか!」

そう言って、恵理はスマホを取り出した。

「今の星座教えてくれる? 前世じゃなくて、今の誕生日で」

「えっと……私、獅子座だよ」

私の返事に、恵理は「ふむふむ」と頷きながらスマホを操作し始めた。しばらくして、画面を食い入るように見ていた恵理が、にわかに真顔になった。

「えーっと……獅子座の今月の運勢は……全体的に普通。まあ、良くも悪くもないって感じかな。だけど……」

そこで言葉を切った恵理は、チラリと私を見た。その間が、なぜかとても不吉に感じられる。

「だけど、恋愛運は上昇気味、だって」

「ふーん……」

まあ、普通に考えたら悪くないことだ。むしろ喜ぶべきことだろう。しかし、恵理の次の言葉に、私の顔色は一気に青ざめることになる。

「そしてね、蟹座の今月の運勢は……全体的にすごく良くて、特に恋愛運は急騰だって!」

急騰? 陸玖が? 脳内で、先ほど恵理が言った「蟹座は一度掴んだら離さない」という言葉がリフレインする。

「さらにね……蟹座と獅子座って、意外と相性がいいんだって! 関係性が一気に強まる可能性があるって書いてあるよ!」

「いやあああああ!!!」

私は思わず叫び、恵理に泣きついた。

「恵理! 嘘でしょ!? なんで!? なんで陸玖と私が!? 嫌だあああ!!」

私の悲痛な叫びに、恵理は戸惑いながらも、私の頭を撫でてくれた。

「大丈夫だよ、怜奈。占いは所詮占いなんだから。当たるも八卦、当たらぬも八卦って言うでしょ? そんなに心配することないって」

恵理の言葉は、私の心を少しも落ち着かせてくれない。むしろ、「急騰」「一気に強まる」という言葉が頭の中をぐるぐる回る。なぜよりによって、あの陸玖なんだ。そして、なぜよりによって、こんな恋愛運なんだ。

私の顔は、不安と不満、そしてどうしようもない諦めのような感情がない混ぜになった、複雑な表情になっていたに違いない。

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