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俺、女子高生になりました  作者: アガッタ
第5章 俺、星座を占います
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俺、星座を占います3 ~双子座のラスボス~

恵理にお供え物をされた挙げ句、ダジャレまでかましてしまった私。気を取り直してポテトチップスを袋から取り出すと、恵理がハッと何かを思い出したように手を叩いた。

「そうだ! 怜奈は乙女座だったとして、私はね、前世も今世も双子座なんだよ!」

その言葉に、私は思わずポテトチップスを食べる手を止めた。双子座……。

「双子座って言ったら……サガじゃん!」

私の口から出た名前に、恵理は顔をしかめる。無理もない。黄金聖闘士の中でも、双子座のサガは特殊な存在だ。強大な力を持つと同時に、善と悪の二つの心に苦しめられた、まさにラスボス的存在。

「そうなんだよー! 私、自分が双子座だって信じられないんだよね」

恵理はぷりぷりとした口調で訴える。

「だってさ、双子座って、好奇心旺盛で、おしゃべりで、コミュニケーション能力が高いとかって言われるじゃん? 私、全然違うもん!」

確かに、恵理は可愛らしい見た目通りの清純派で、どちらかというと大人しい方だ。水泳部でも黙々と練習しているイメージだし、可愛いもの好きというのも、好奇心旺盛とは少しベクトルが違う気がする。

「前世の私も、そんなにおしゃべりじゃなかったし。むしろ、黙々とベランダ菜園に励むタイプだったんだよ? それがまさかの墜落死って……」

ベランダから足を滑らせて墜落死した、という恵理の前世を思い出し、私は吹き出してしまった。ベランダ菜園に夢中になりすぎて、うっかり足を踏み外したのだろうか。想像すると、なんだかシュールだ。

「そうかぁ、恵理は双子座か……。私も乙女座って言われても、前世の自分と今の自分じゃ全然違うしなー。なんだか妙に納得しちゃったわ。結局、星座と性格って、あんまり関係ないものなのかもね」

私はポテトチップスを口に放り込みながら、しみじみと呟いた。確かに、前世が冴えないサラリーマンだった私が、乙女座のシャカのように「最も神に近い男」だったかと問われれば、断固として「否」だ。なんなら「最も定時に近い男」くらいが関の山だっただろう。

しかし、こうして恵理と他愛ない話をしていると、前世の記憶が色濃く残っていても、私たちは今を生きる女子高校生なんだなと実感する。格ゲーに夢中になったり、漫画で盛り上がったり、星座で前世を語り合ったり。こんな日常が、きっと私の第二の人生を彩っていくのだろう。

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