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俺、女子高生になりました  作者: アガッタ
第3章 俺、部活はじめます
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俺、部活はじめます7 ~犯人は写真部員?~

里亜先輩の涙を見ていると、俺の心にもズンと重いものがのしかかる。どうにかしてあげたい、でも、どうすればいいのか分からない。そんな思いが頭の中を渦巻いていた、その時だった。

「あんた、そこで何しとるんじゃーっ!」

体育館の入り口から、咲良先輩の怒鳴り声が響き渡った。声の方向を見ると、咲良先輩が鬼のような形相で、一人の男子生徒に詰め寄っている。男子生徒は、黒髪の短髪で、手に一眼レフカメラを持っている。どうやら、クラスは違うけれど私と同い年くらいのようだ。

咲良先輩の剣幕に驚きつつも、俺は里亜先輩をその場に残し、咲良先輩と男子生徒の様子を見に行った。男子生徒は咲良先輩に怒鳴られながらも、ちらちらと私の方を見ている。私が近づくと、その男子生徒――天野陸玖と名乗るらしい彼は、私の顔を間近で見ることができて、大興奮している様子だった。

「おおお! 本物の浅間怜奈さん! やっぱり、近くで見るとオーラが違いますね!」

陸玖という男は興奮冷めやらぬといった様子で、キラキラした目で俺を見つめてくる。どうやら彼は写真部に所属しているらしく、最近の俺のイメチェン後の姿に大変興味があるようで、陰で俺を追跡していたのだという。ぞわり、と背筋に嫌な汗が流れる。まさか、自分の写真が目的で盗撮犯が……?

「……あんたねぇ!」

たまらず恥ずかしさと怒りが込み上げてきた俺は、咲良先輩と一緒に陸玖に向かって怒鳴った。

「いいから、今すぐここから出てけーーっ!!」

咲良先輩も俺に負けじと、陸玖を睨みつける。陸玖は顔を真っ赤にして、慌てたようにカメラを抱え、体育館から飛び出していった。


これで盗撮犯の正体が分かった……のかもしれないけれど、なんだか釈然としない。陸玖という男の興奮ぶりは、確かにちょっと異常だったけれど、里亜先輩をあんな目に遭わせるような悪意があったのだろうか? それとも、ただの行き過ぎたファンで、里亜先輩の件とは関係ないのだろうか?

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