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人間・キリスト  作者: John B.Rabitan
第3章 福音宣教時代
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子供の心

 一行はカペナウムに戻った。そうして冬の間は、しばらく平穏な日々が続いた。春になると、イェースズが東の国への旅から戻って、ようやく二年がたったことになる。今で母ともすっかり打ち解け、ヨシェは大工仕事に余念がない。

 だが、イェースズにとって平穏な日々とはいっても、彼のもとを訪ねて来る人々は後を絶たなかった。この頃では、遠方から来る人々の方が多い。やはり依然として病気治しのご利益信仰で来る人々が多かったが、その誰もが真剣に救いを求めているのでイェースズはいつも笑顔でその病を癒し、神の国について説いた。

 中には、自分の病気を癒してもらうまでは腰が低く、その病が癒された後はたちまち態度が豹変して、イェースズに議論を吹きかけてくるものすらいた。


「私は治療師ではないのですよ。ましてや、新興宗教の教祖などではありませんので」


 イェースズのいつもの答弁はこれで、議論からはうまく逃げていた。


「私が語っているのは人類共通の普遍な教えでしてね、やがて時が来れば私の教えは全世界に広まるんです」


 そんなことを言おうものなら、たいていの者は大ほら吹きと罵って帰っていく。だからイェースズはなるべく多くは語らず、ただ問答無用で人々に火の洗礼バプテスマの業を与えていた。

 時には、全く議論目的というだけの人もおり、そういう人にも一応火の洗礼バプテスマの業を勧めるが、嫌がる人に強制することはなかった。

 使徒たちも、訪れる人が多い場合はイェースズと並んで火《聖霊》の洗礼バプテスマを施していたが、教えが全世界に広まるというようなイェースズの言葉を隣で聞いていても、どうも彼らには実感がわいていないようだった。

 いくら毎日イェースズのもとに人々が押しかけるといっても、全ガリラヤの人口に比すれば微々たるものだ。それが、やがては全世界にイェースズの信奉者ができるといっても実感がわくはずがない。

 使徒たちは口に出してこそ言わないが、そんな想念を読み取ったイェースズは、夜になってから使徒たちを集めて言った。


「世界に広めるというのは、あなた方の役目だよ。そのために、あなた方にわざを伝授した」


 だが、使徒たちの反応は頼りないものだった。


 やがて町はすっかり春めいてきて、活気だってきた。春になると、祭りも近い。イスラエルの民の最大の祭りである過越すぎこしの祭りだ。

 その時期は、ガリラヤからもエルサレムに上る人は多い。だが今年も、イェースズはまだエルサレムに上ろうとはしなかった。使徒たちには間もなくエルサレムに行くと公言したのだが、「まだ時期ではない」の一点張りだった。


「私はあなたがたに、もっと話したいことがあるからね」


 そう言ってイェースズは、今回もエルサレム行きを見合わせたのである。


 そんなある日の昼過ぎ、イェースズが居間にいると母が外から入ってきた。


「あなたに収税人が来てるわよ」


 それを聞いてもイェースズは、一般の人々のように顔をしかめたりはしなかった。


「神殿税よ。もうそんな季節ね」


 毎年過越しの祭りが近づくと、収税人が神殿税の徴収に来る。


「母さんは払ったのですか?」


「ヨシェがまとめて納めてきたと思うけど。あなたの分は納めなかったのかしら?」


「自分が聞いて参ります」


 そう言って出ていったペトロは、すぐに戻ってきた。


「あなたがたのラビは神殿税を納めないつもりなのかと、かなりの剣幕ですよ」


「じゃあ、私が行ってきます。だいたい先生ラビラビなんだ。祭司からは神殿税はとらないはずですからね、何かおかしい」


 と、元収税人のマタイが出て行こうとしたのを、イェースズは穏やかに笑って止めた。


「私は、祭司ではない」


 と、さらにイェースズは笑い続けたままで言った。


「ここで課税を拒否したら、祭司気取りでいると思われてしまう」


「でも、先生ラビ


 と、ナタナエルが口をはさんだ。


「ダビデ王も、自分の子供から神殿税はとらなかったでしょう? 先生ラビは神様の代行者なんだから、神様への税金はいらないと思いますけどね」


 それを聞いたイェースズは、高らかに笑った。


「おもしろい理屈だ。でもね、こんなことでもめても仕方ない。やはり今は私は現界にいる以上は現界の掟も守って、良識ある態度でいたいね。これを渡してきてほしい」


 イェースズは四ドラクマ貨をペトロに渡した。神殿税は一人二ドラクマだが、この二ドラクマ貨幣はなかなか流通していなくて入手困難であるため、たいていの人は四ドラクマ貨で二人分を納める。

 そうやってきちんと税金も払ったイェースズは、また本格的な春の到来まで家にいた。だが妻マリアはイェースズが家にいても妻であって、だがそれ以上に弟子だった。

 

 春になって多くの人がエルサレムに行ってしまったガリラヤで、使徒たちは互いに話し合う時間が持てた。話はたいてい、イェースズの教えについてである。当の本人のイェースズがそこにいても使徒たちが話す教えの内容に勝手に尾びれがついていたりするから、まだまだ目が離せないとイェースズは感じていた。

 そんなある日、すべてが春の陽射しの中で明るく輝く湖畔に、イェースズは使徒たちを連れ出した。妻マリアもいっしょだった。

 風の香りに包みこまれるようだった。使徒たちは適当に座ってまた話を始めたので、イェースズは少し離れた所の岩に腰かけ、湖を見ていた。

 今、自分に大きな何かが迫ってくるのをひしひしと感じていた。いよいよ使命を発揮する時かも知れない。さもないと、こんな風光明媚だというだけの田舎で、ただご利益信仰だけで押し寄せる人々の肉体的救いをしていても、それだけで使命が発揮できるはずはない。

 肉体的救い、もう少し進めて心の救いだけでは、それは水による洗礼バプテスマと変わらない。霊の世界のレベルで魂の救いをしていかなければ、聖霊の洗礼バプテスマとは言えないのだ。

 そんなことを考えているうちに、背後の離れた場所の使徒たちの輪が、どうも騒々しくなってきたのにイェースズは気がついた。彼らは何か議論をしているらしい。

 イェースズはゆっくり立ち上がって、体を使徒たちの方へ向けた。そんなイェースズの姿が動いたので、使徒たちはぴたりと議論をやめた。イェースズは使徒たちの方へ歩み寄って、微笑みながら、


「何をそんなにむきになって話していたのかね」


 と、聞いた。使徒たちは皆、ばつが悪そうにしている。


「エレアザル」


 と、イェースズはいちばん若い使徒を指名した。もう彼らの想念を読み取れば、何を議論していたかは十分に知っていたイェースズだが、あえて聞いてみた。エレアザルが顔を上げた。


「実は私たちの中で、誰が天国ではいちばん偉いのかって、話してたんです」


「つまり、この十二人のリーダーは誰なんだろうってことですよ」


 と、ペトロが付け加えた。イェースズは大声でひとしきり笑った。


「いいかい。いちばん偉い人っていうのは、すべての人のしもべになって仕える人だよ。偉い人になりたいと思ったら、自分を低くして下座の心で仕えることだ」


 初めて聞く話ではなかっただけに、それを忘れていた自分を責める気持ちが十二人の誰しもにうかがわれた。


「あなたがたは使徒だからっていって、偉いということじゃあないんだよ。むしろ、あなた方は罪穢が深いから、人よりも早くこうして集められた。御神縁も深いけれども罪穢も深いんだよ。それを考えたら、他人ひと様に頭が上がるはずがない」


「はい、確かにまえにもそうおっしゃいました」


 と、ペトロが首をすくめた。

 その時、湖畔の林の中から、母親に付き添われて幼児が湖畔に歩いて来た。まだ歩き始めたばかりのようで、足取りがおぼつかない。それでも、湖を見てけらけらと笑っていた。


「ごらん」


 と、イェースズはその子供を示した。


「ああいう子供のような純な心にならないと、天国でいちばん偉いかどうかの騒ぎじゃなくって、天国にすら入れないんだよ。あなた方の心にも魂にも、余計なものがこびりつきすぎている。それらを全部取り払って、赤ん坊のような純粋な気持ちになることだね。自分を子供のような低い位置において考えられる人が、天国ではいちばん偉い人だ」


 彼らはしゃがんでは石を拾っている子供を見て、イェースズの話を聞いていた。子供は石をすぐ口に入れようとするので、そのたびに母親が飛んできてたしなめている。


「普通、子供っていえば無価値な、とるに足らないつまらないものって考えているだろう。自分もそんな無価値な子供ですって下座できれば最高だね。だけど、その子供の親にとって、子供は無価値どころか宝だ。あなたがたも神の子なんだよ。神様からご覧になれば、宝なんだよ。下座しつつも尊い己を自覚して、決して卑下しないようにね。卑下は慢心につながる」


 イェースズは、もう一度子供に目をやった。


「それともう一つの意味だけど、子供は何も知らないね。再生転生の記憶も霊界の記憶もすべて白紙にして、分からない状態で生まれてくる。あなた方もそうだったはずだし、私もそうだった。そういう白紙の状態、先入観を一切持たずにス直に下座してすべてを受け入れる心、それが大事なんだ。そういう幼い子供の心のようにならないと、天国には入れないよ」


「おお」


 アンドレが感嘆の声をあげた。


「子供なんてただうるさいだけの、無意味な存在だとしか今まで思っていませんでしたよ」


 イェースズは一段と、微笑んだ。


「確かに今の社会が、子供をそのようにしか思わない社会だからね。それはみんな、自分もかつては子供だったということを忘れているんだね。ス直な心にいつの間にか社会の垢がついて、それが大人になったということなのだろうけど、そんなのが大人なら大人になんかならない方がいい」


「そういえば」


 ナタナエルが口をはさんだ。


先生ラビは時々、まるで子供のような無邪気な振る舞いをされることがあるなあって思ってたんです。失礼ですけど」


 また、イェースズはニッコリと微笑んだ。


「失礼でも何でもないよ。ありがとう。いつまでも子供の心を持ち続けたいものだね。肉体的に大人になっても心が子供なのは恥ずかしいことだなんて考える人が多いけどそれは違う。心が子供だって言われたらそれは名誉なことだ。子供っぽいのが恥だなんて、そんなのは思いあがりだ。だって考えてもみてごらん。私たちは、神様の御前では神様の子供なんだ。それを忘れて自分は大人だなんて思うのは、神様に対する思い上がりだ。肉体的には親と同じ背丈になって、親がしている仕事を自分もできるようになって大人だって言われるけど、我われ人類はまだ神様のなせる業をすることはできないんだよ。神様のように、無から有を創造することなんて、人間にはできないだろう。神様と同等の高さにまで昇華したら魂は大人になったといえるけどね、そこまでいっている人なんて今の時代にはいないんじゃないかな。だから全人類は、魂はまだ子供なんだ。そんなことも分からずに思い上がっている人々から『おまえはいつまでたっても子供だ』なんて言われたら、むしろ喜びなさい」


 先ほどの子供はもう、母親に連れられて行ってしまったようだ。


「今こそ悔い改めて、子供の心に戻るんだ。受け入れるのは社会の垢ではなくって、神様を受け入れるんだ。神様の御経綸の前に童心たらざれば、天の国には入れない。そして、自分が幼子の心になるだけじゃなくって、みんながつまらないもの、取るに足らないものと思っている子供をも温かく受け入れるんだ。今はたまたま大人と子供だけど、前世では逆だったかもしれない。子供といえども、魂はわれわれと同等なんだよ。子供だって、前世では大人だったんだからね。子供や社会的な弱者、罪人といわれて差別されている人々をも受け入れる心がなかったら、私の教えを受け入れていないということになる。私の教えは、実践する教えだよ。聞いて覚えたって、そんなのは全く無意味だ。弱者を受け入れる心が、やがては神様をも受け入れることになる」


 使徒たちは皆、なるほどという顔でうなずいていた。


「ところが、その逆に、ス直に何でも受け入れようとしている子供を間違った教えでつまずかせたりしたら、神様から裁かれても文句は言えない。ひき臼に首をかけられて、海に投げ込まれた方がましだ。本人たちはそれが正しいと思って一所懸命なんだけどね、結果として裁かれてしまう。それがいちばん恐いことだと思うよ」


「確かに」


 小ヤコブが、顔を上げた。


「恐いことだけど、それを恐いことだって教えてもらってる私たちって、幸せですよね」


 ピリポもまたそれに、相槌を打った。


「そうだとも。今こうして先生ラビの教えを頂けるなんて、千載一遇の幸せだ」


 そんな言葉に、イェースズはまた微笑を返した。


「ただ、本当に私の教えを聞いて幸せなのかどうかは、あなた方にかかっているのだよ。何度も言うけど、私の教えを血と肉にして実践しなければ、教えを聞いても何の意味もない。まずは自分がすっかり変わってしまわないと、教えが血と肉にはなりはしないし幸福にはなれないんだよ。あなた方しだいだ。救われの道というのは、自分の足で入っていくしかないんだってことも、前に言ったと思う。教えを血と肉にして生活すれば、何事も思う通りにすらすらとおもしろいくらいに栄えていく。もしそうでなかったとしたら、反省することだ。幸せでないとしたら、どこか神様のミチから外れているという証拠だね。人は本来、放っておいても幸せになるように創られていると言っただろう。そのミチから外れた軌道を修正することが、私やヨハネ師も言っていた悔い改めなんだよ」


 使徒たちの何人かは、ばつが悪そうに頭を書いた。その中の一人のマタイが、言った


「分かってはいても、なかなか誘惑が多いんですね。まるで前に先生ラビが言われた茨の中にまかれた種だ」


 それが受けて、イェースズも含めて使徒たちは皆笑った。


「まあ、あなたが元収税人だからというわけではないけど、あなたに限らず誰でも物欲を断ち切るのは簡単なことではない。でも自分にとってつまずきとなるようなものなら、どんな高価なものでもそれへの執着をばっさり絶ってしまわないとすぐに負けてしまうし、そうなると邪霊の思う壺だ」


 先ほどまで皆にこやかに笑っていたが、イェースズは顔こそ笑顔であるけれど言っている内容が厳しいので、また水を打ったようになった。


「覚えているか? 前に山の上で三日間私の話につきあってもらった時、目がつまずきとなるならえぐりだして捨てろ、腕がつまずきとなるなら切り落とせって言っただろう。全身がゲヘナに投げ込まれるよりかはいいだろうってね。ただ、これはもののたとえだから、本当に目をえぐりだしたり腕を切り落としたりはするなよってあの時も言っておいたけど、そのくらいの覚悟で執着を断たないと本当に全身がゲヘナに投げ込まれるよ。これは脅しでも何でもない。本当にそうなるからそうなると言っているだけなんだ。執着ほど恐ろしい地獄の道はない。邪霊とも波調が合って操られやすくなる。そうなると天国も幸せも、何の話ですかってことになってしまうんだよ。天国で永遠の祝福を受けるか、地獄のゲヘナの火に焼かれるかは、執着を断ちきれるかどうかなんだ」


 使徒たちは口々に、分かりましたと言った。


「それと、山の上の話で思い出したけど、確かあの時にはあなたがたに世の光、地の塩になれと言ったと思う。あなた方が放射する聖霊の光つまり霊的な火によって、汚れたランプを磨く塩のように人々の霊魂の穢れを削ぎ取っていく。そうして弱者や罪人を救っていくのがあなた方の使命だ。救うといっても病気を治したり経済的に援助したりなどの物的な救いは、しなくてもいいとは言わないがあくまで従で、主体はあくまで魂の救いなんだ。物的な救いのための洗礼バプテスマはあくまで水の洗礼バプテスマにすぎない。それだけではなく、霊的な魂の救いにまでいってはじめて火の洗礼バプテスマといえるんだからね。そういう意味で私はあなた方に、全人類の魂の穢れを磨く地の塩になりなさいと言ったんだ。魂霊たまひ浄めと毒気消除の浄めの地の塩だ。ただ、その塩は他人の魂を磨くだけでなくて、自分の魂をも磨かないといけない。これがみたま磨きだ。み魂磨きとは、自分の体に神様が宿っていることを自覚して、行いによって魂の曇りをとっていくことだ」


先生ラビ


 ナタナエルが手を上げた。


「行いって、具体的にどんなことですか?」


「いい質問だ。とにかく等しく神の子である他人ひと様のことを考え、他人様のためになることをするのが行いだ。だが具体的にと言っても、それは人それぞれ違うから一概には言えない。基本は、自分の利益ではなく他人様中心ということだね、。そしてすべて神の子だから、神の子を中心にする想念は、親である神様中心ということになる。他人様のためと言っても、自分は神様の御用をしているからと言って、そのことのために他人様に迷惑をかけるようなことがあったら本末転倒だね。要は、自分には厳しく、他人には寛容であることだ」


 イェースズがそこまで言った時、林の中から妹のミリアムが出てきた。


「お兄さん、皆さん。お食事ですよ」


「待ってました」


 と言ってからイェースズが立ち上がったので、皆どっと笑った。


「その前に一つだけお伺いしたいんですが」


 と、エレアザルが手を上げた。


「この前、兄といっしょに少し湖畔沿いに遠出してみたんですが、ここから東の方の村で、ちょうど先生ラビと同じようにして悪霊を追い出していた人がいたんです。でも、我われの仲間ではない人でしたからすぐにやめさせましたけど」


「やめさせることはないじゃないか」


 イェースズは笑ってそう言ったが、その意外な言葉には皆は首をかしげた。


「我われの仲間じゃないからというのは、ちょっと了見が狭いね。あなた方が授かった力はあなた方の力ではなくて、神様より特別のお恵みで頂いたものだ。人は神の子なんだから、この業は誰にでもできる。ただ、方法は間違っているかもしれない。そういう時は愛と真で、誤りを教えてあげればいいことだ」


 エレアザルは一応は納得したようだが、それでもまだ小首をかしげていた。イェースズはその様子を見て笑った。


「私はこの世のどんな宗教も教団も、否定したり攻撃したりはしない。すべて神様のご用があって下ろされた霊団だからね。神様は、無駄なものは何一つお創りになっていない。でも、いくら神様がこの世に下ろしたのだとしても、この世に降りた途端に皆、独り歩きを始めてしまうんだね。だから非難や攻撃はしないけど、誤りは誤りとして正してあげなければならない。それも私は自分の使命だと思っている。私に反対しないものは、みんな私の仲間だよ」


 話しているうちに日は西に沈み、あたりは薄暗くなってきた。イェースズは使徒たちとともに、家に帰った。

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