第29話 さぁ行くぞ!
『宿場町・イリアル』へ来て一週間が経過した。
その間に俺達は疲れと受けたダメージを癒し、"ボスモンスター"を討伐する為の作戦、情報の整理、そして娯楽などで心のスキンケアをする。
以前の満身創痍状態と比べれば明らかに余裕がある万全の状態。
そして今俺達は『イリアル』中央区画へと集まり、軽く言葉を交わす。
「はっはー!みんな準備は良いな。ここから先は今までのモンスターとは明らかに違う存在。"ボスモンスター"だ。」
「分かってるよフォーリン。でも俺達ならやれるぞ。な、モンチャ!」
「ふ、不安なんだよ。」
「モンチャ・・・そこは嘘でも虚勢でもいいから胸張って前向きに答えろ。今までもそうやってピンチを潜り抜けて来ただろ。」
「でも今回のは違うんだよ。」
「きゃああああ!びくびくしてるモンチャんも素敵!!可愛い!」ギュッ!
「ぎゃああああああああああ!!」
「あぁ・・・いつも通りモンチャが犠牲に、」
「フォーリン、お前こそ大丈夫か?"ボスモンスター"の御前でビクビク逃げ帰るなよ?」
「はっはー!俺を誰だと思ってるんだブライアン?数多のモンスターと恐怖を乗り換えて常に先人斬ってお前たちを導いて来た俺様だよ。当然逃げ帰るなんてことしない。」
「いつも通りで安心したよ。肝は座ってるようなだな。」
こんな風にして話は進み、いざ出発!
"ボスモンスター『癒魔の節足樹"』が待つエリアへ、
6時間後・・・目的地到着。
そこは、神秘的であり遥か太古の昔から受け継がれてきたような歴史溢れる場所。それこそ遺跡のような、古代文明の様な壁や物?なんかが周りに散らばっていた。
そしてその真ん中に堂々と顕著に佇んでいるのは一体のモンスター。
前脚、後脚と合計四本の馬鹿でかいゾウの様な脚を大地から生やし、持ち上げている。
その上には草木や花、数多の環境植物たちが花束の様に収束して自生しておりそれはまるで"歩く大地"とでも言いうべき姿。
そう!それこそがこの"1エリアのボスモンスター"『癒魔の節足樹"』
そしてその更に奥にあるのは"2エリア"へ続く為の"ゲート"であり俺達が求める次なる目的地への登竜門である。
「あれが"1エリアのボス"『癒魔の節足樹"』・・・思ったより、いや!想像していたよりもずっと植物だな!」
「なんか図体だけで弱そうな見た目なんだよルミナス。」
「しかし!油断は禁物。」
「そうよ、そして私たちは勝つのよ!」
アレイヤの発言に全員が頷く。
「行くぞ、我ら"賑やか隊"初のボス戦だ!き引き締めて思う存分暴れてやろうぜ!」
そういって俺達は"ボスエリア"へと足を踏み入れ、ボスに挑む。
すると、足を一歩踏み込んだだけで"ボス"は息を吹き返したかのようにして動き、目覚める。
対する俺達はエリアに入ったと同時に陣形を整えて武装し構える。
いよいよ始まるんだな本格的に、
此処からが俺とモンチャの物語の序章であり幕開け・・・よし!
俺は心の内で何かを固め、肺の中に酸素を溜め込んだ。
そして・・・
「行くぞ!!!」
俺は勢いを効かせて空気を震わせる程の渇を皆に叩き込む。
すると俺の気持ちに皆が答えてくれて「おおおお!」という返事と共に一斉に動き出す!
『癒魔の節足樹"』はそんな大声を真正面に大きく佇む。
俺の一声でボス戦開始の狼煙が今ここに討ち上がった!
次回からボス戦スタートです!
迫力あるシーンを描けるように精進します。




