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アルカナレジェンド・億年ダンジョン~神なるダンジョン攻略せし者、全に挑む~  作者: 十五夜の月
第1の神なるダンジョン「癒され、惑わされ、心を強く真っ直ぐに、」
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第27話 ボスモンスター

 28日目、俺達は無事・・・とは言えないが、何とか『宿場町・イリアル』へと現着することが出来た。

『食料』は底を付き、疲労困憊。

 気力も削がれて疲れが如実(にょじつ)に出ている。


 特にモンチャはアレイヤの腕の中に納まる形でぐったりとしていた。

 ぼさぼさに薄汚れた毛並みと力無き白翼がモンチャの生命力を露骨に表している。


 パーティメンバーの皆は俺達とは違い少し『ダンジョン慣れ?』のようなものがある。

 特にブライアンとリーダーのフォーリンは溌溂(はつらつ)としている。

 まだまだ元気は有り余っている様だ。

 あんなことがあったというのにどういうフィジカルしてんだ?


 リンやアレイヤはまぁ模範解答のような疲れ方をしている。

 ボロボロになりながらも「何とか辿り着いた・・・」って感じだ。


 そして俺は元気です。

 モンチャに回復魔法をけてもらったお陰で傷は癒え、今残っているものといえば疲労と美味しいものが食べたいという欲だけ。

 携帯食料じゃなくてメシ食わせろ!メシ!!


 因みに『宿場町・イリアル』は『エリオン』と変わらぬ風景だ。

 そもそも宿場町は冒険者が癒しを求めて来る場所。

 凝った作りなど必要ないのだろう。

 必要最低限なものを設置し、そこに冒険者が来れば商売にもなるし、互いに()がある関係が成立する。


 そして俺達は今から此処で存分に疲れを癒すのだ!!!





 ー-----------------



 時刻・晩

≪現在地・食堂フロア≫


「はっはー!さて、此処に来るまでに色々あったが皆が今こうして生きてることに乾杯!!」


「「「「「「乾杯!!!」」」」」」


 木製のジョッキをぶつけ合い、酒を飲みながら存分に幸福を味わう一同(未成年組はオレンジジュース)


 そして円卓のテーブルに運ばれてくる料理を次々に胃に落とし込みながら生きてる事を仲間と共に分かち合う。

 騒ぎ、笑い、心をハッピーにする。

 そんな時、フォーリンが勢いに任せて『いよいよ来たな!』と言わしめる発言をする。


「危ない場面は多々あったが、俺達は順調にモンスターを倒した。そして!今回のステータスレベルアップで全員30台に乗った!全ては死に物狂いでAランクモンスターと戦った要素が大きいだろう。

 そこで、以前よりさらに強くなった俺達はいよいよ次なる高みへと昇る為に"(セカンド)エリア"へと足を踏み入れようと思う!!」


「ついに来たか"(セカンド)エリア"。腕が鳴るなモンチャ!」


「ま、また強い敵と戦うの?」


「その通りだモンチャ!」


「一緒に頑張ろうねモンチャん!!!」(抱き着き!!)


「ぎゃああああああああああああ!」


「まぁ今の俺らのレベル台だと"(ファースト)エリア"に生息する殆どのモンスターでは相手にならんからな。良いんじゃないか。」


 ブライアンが肯定する。


「でも"(ファースト)エリア"から"(セカンド)エリア"まで行くとなると"エリアボス"とやらを倒さなきゃならんわけだなフォーリン。」


「その通りだルミナス。」


「"エリアボス"・・・私、心配なんですが、」


「大丈夫だリン。ヤバくなったら俺が守る。その為の守護者(ガーディアン)だ。」


「うん。」


「お~頼もしいねブライアン。」


「アレイヤ、お前はちょっと楽観的じゃないか?もう少し緊張感と言うものを覚えろ。」


「以前の獣戦で痛感したもん。それに今は新しく加入したモンチャんがいるから私は平気。」


 ブライアンは呆れた顔してアレイヤの発言を流す。

 こういう時のアレイヤを相手にすると面倒くさい事をブライアンは良く熟知している。

 好きなモノを耳に胼胝(タコ)が出来るほど饒舌に反復して語って来る。


「(考えるだけで頭痛がする。)」


 一方で話は進む。


「それで・・・倒すのは確定として"エリアボス"について情報はあるんですか?フォーリン。」


「もちろん。名は『癒魔の節足樹(キュアリーレウム)

  "(ファースト)エリア"の中で一番の巨体を持つ四足立ちの大型"ボスモンスター"だ。体長は大体20M。

 防御力が高く、逆に攻撃力は他の冒険者たちの情報だと"少々"と言ったところだそうだ。鵜呑(うの)みにしてはいけない情報だがな、」


「一番肝心な攻撃手段が無いんだよ。」


「安心してモンチャん!いつも通りの陣形で挑めば勝てる!そしてモンチャんを守る『守護者(ガーディアン)』はこの私の役目!!」(震え声)


「声震えてるんだよ?」


「気のせいよ!」


「しかしアレイヤが言う事にも一理ある。いくら"エリアボス"とはいえ日和る事は無い。いつもの陣形でいつもの役割をこなせば大きい敵だって倒せるはずさ、」


「うむ、その通りだな。」


 何やかんや言ってここまで"エリアボス"を議題に上げて話し合って来たが、結局はいつも通りの陣形を崩さない方向へと決めたらしい。


 というか俺も賛成だ。

 そっちの方が戦い方がしっくりくる。

 どっちかというと俺は"エリアボス"の情報について知りたいな。

 『ダンジョン記録』に"ボスモンスター"の情報なんて載ってなかったし、一体どんな姿をしているのやら・・・ちょっとワクワクしてきたぜ。


 防御力が高くて攻撃力が少々という事は人間の(ジョブ)でいう所のブライアンポジション。

守護者(ガーディアン)』に当てはまるのかな?


 だとしたら守りに徹した戦法は理にかなっていない。

 どちらかというと行動パターンを見極めてから反撃を警戒しながらもゴリ押し戦法の方が倒しやすそうだ。

 攻勢に回る方が良いな。

 "エリアボス"というだけだから一筋縄ではいかなそうだな。

 そういえば、"エリアボス"っていつ討伐するんだ?・・・聞くか。


「フォーリン。決行日はいつにするんだ?"エリアボス"がいる場所はこの宿場町から数時間歩いたところにあるんだろ。」


「あぁ!その通り。そして"(セカンド)エリア"へ行くゲートがある所でもある。そうだな、決行日は一週間後。それまで各時自由行動だ。でも本番に支障を来す危ない事は止してくれよ。」


 全員気持ちのいい返事をしてフォーリンの言葉に了承する。

 そして俺は今からでもやる気に満ち満ちて行く。


「それでは、我々『賑やか隊』のボスモンスター討伐が無事果たせるように『庶磯(しょみ)』と『想い』に祈りを捧げて乾杯!!」


「「「「「「乾杯!!!!」」」」」」


 そうして今晩は楽しい感じで幕を閉じた。



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