第11話 簡単な施設紹介
予約投稿し遅れました!!!
パーティ加入後、俺は『剣士』のフォーリンから目的地について聞いていた。
「俺達は今このダンジョンの中継ポイントである『宿場町・エリオン』に行こうとしている最中だ。」
「宿場町なんてダンジョンの中にあるのか?」
「初耳なんだよ!?ルミナスはモンスターとか『ダンジョンの構造』だけの知識しか溜めてないから中途半端な所で役立たずだったし、で、一体どんな町なの!」←モフられ中
『だけ』は余計だモンチャ。
せめて偏った知識しか無いと言え、
これでも俺になりに頑張って情報収集したんだよ?
「まぁまぁそう焦らない。」
フォーリンが興奮気味のモンチャを両手で制止している間、代わりに『召喚士』のリンが代弁して説明してくれた。
「どこもダンジョンの中身は広いらしいからね、それにモンスターもそこら中に跋扈していて気の休まる場所がないのは事実。
だからこそ、今から約数百年前かな?
安息できる場所を作る為に冒険者が集い『ダンジョン内』を精査したらしい。そしてその結果、安全なポイントが幾つも点在している事が分かり、冒険者だけの宿場町はそこに作られた。
『宿場町・エリオン』もその一つだよ。」
「「へぇ~~~~」」
そうだったのか、これはいずれ役に立つ情報だな。
念入りに記憶しておこう。
「はっはー!因みに宿場町にはいくつもの施設があるんだ。『換金所』や『防具屋』、『アクセサリー屋』等など他にも沢山ある。俺たち冒険者にとってそこが『ダンジョン内』で唯一安息できる憩いの場なんだよな~、」
染み入る様な声を出して感慨深く思いに浸るフォーリン。
だが気持ちは分からなくも無いような気がする。
常にモンスターの気配や存在を警戒して『ダンジョン攻略』を目指さなきゃいけない時点で気を緩めていい場所は存在しない。
モンチャは抜いてたけど・・・
だからこそ人口的施設が存在するのは見るだけでも癒しの効果があるのだろう。
俺も一度見て見たいものだ。
ここで『弓使い』のケビンが各施設について概要を簡単に教えてくれる。
・換金所:『魔石』『素材』などを買い取ってお金に変換してくれる施設。
・防具屋:この『ダンジョン内』で取れる『アイテム』を使った『武器・防具』が売っている施設。
オーダーメイドも可能で『モンスターのドロップアイテム』を持参し、自身が望む装備を伝えれば要望通りの『装備』が手に入れられることも、
・ステータスレベルアップ所(宿場町・本拠地)
魔物を討伐した時に無意識に得られる『経験値(EXP)』の恩恵で『自身のステータスをアップ』させることが出来る所。
※この施設に行かないと一生LV1とか同レベルの位置に停滞したままとなる。
・クエスト発注所(宿場町・本拠地)
『ダンジョン限定のモンスター』での『討伐依頼がF~SSSまでのランク』で発注可能である施設。
・SSSランク:???レベル
・SSランク:マスター級レベル
・Sランク:達人級レベル
・Aランク:上級者レベル
・C~Bランク:中級者レベル
・F~Dランク:下級者レベル
・アクセサリー屋
ステータスの補助効果の付いた『付加価値アイテム』が沢山陳列して売っている施設。
「ざっとこんな感じかな。『エリオン』に着いたら現地解散する予定だから行ってみたい施設をゆっくりと歩き回って行けばいいよ。」
「『ステータスレベルアップ所』まで宿場町内にあるのか・・・地上にしかない施設だと思っていたが、先人たちは凄いものを建てたな。」
「だよね~私も初めは驚いちゃったよ。それ以外にも美味しいお店やお風呂まであって私の唯一の娯楽施設でもあるの!!」
「そ、そうか。」
それからも仲良くなったばかりのパーティメンバー達と楽しくお喋りをしている間に目的地へ到着した。
そしてケビンの言っていた通り現地解散し、各々の目的の為に散って行く。
俺は何処へ向かおうかな?
でもやっぱりあそこから行くべきだよね!
「行くぞモンチャ!俺に付いて来い!」
「待ってよルミナスー--!」
上記の説明通り「宿場町」というのは点々とあり、一軒一軒の大きさが東京ドームと同等である。
『ダンジョン攻略』に必要な施設が沢山合併している所と思えばいいです。