大改造 その4
わたしが目を覚ますとユリイカと弟妹たちが
話し合いをしているようだった。
わたしは話し合いには参加せずに太郎を連れて
朝食の買い出しと装備品の買い出しに出かけた。
ユリイカと弟妹たちと心行くまで話し合えば良いよ。
まぁ聞き耳を立てた程度だけれど
弟妹たちは全員が職業変更を応援しユリイカだけが
踏ん切りがつかないような雰囲気だった。
もちろん給与を金貨2,3枚増やせば
転職に転がる確率は上がるだろう。
わたしにとっては端金だけど
自分自身で悩み自分自身で決断するというプロセスが
洗脳には必要なのである。
人は悩みに悩んで決断した事は正しいと思い込む。
自分が悩みに悩んで決断した結論が間違っていたと
認めることは自分自身を否定されたようで難しい。
探索者だった両親への憧れと自分の夢という大義のために
わたしに搾取されてしまうのである。
パンを買い込んでいたらスクーナとビコーナと遭遇した。
なぜこんなところに。
そういえば昨日は通貨通信で緊急招集があったね。
思い出してみると無理矢理に屁理屈を捏ねて拡大解釈すれば
スクーナとビコーナも来るように命じられたと解釈出来ないこともない。
まぁ絶対に学校をサボりたくて来たんだろうとは思うけど。
ビコーナをモフモフしながら最近の出来事を話していたら
呆れられてしまった。さすが王女様である。
孤児と比べればモフモフ具合と香ばしさと毛並みが天地の差である。
ユリイカへの銀貨3枚を惜しんで高級宿屋をキャンセルした意味が
わからないらしい。
そう言われればそうである。
どう考えてもあんな荒ら家に泊まる方が損である。
貧乏性が恨めしい。
今日の予定を聞かれたのでダンジョンに潜ろうと思ってることを
伝えたら二人とも興味を示した。
どうやら村長に許可をもらってくるらしい。




