学校
「まあとにかく、一度町に行きましょうか。こんな辛気臭い部屋に長いしたくないですしね。」
それには俺も同感だ。この部屋はもう汗臭いのの集合体というかまあその中には俺の汗臭さ
もすこーし入っていると思われるのだが、今は置いておくとして。
この世界にしばらくはいることになるだろうし、順応しなくては。
「あのー俺はどう顔向けしたらいいのでしょうか・・。」
「心配しないでください。スキルのことは話しますがテストのことについては、今日は話さない
でおいてあげます。」
「ありがたき幸せでございます。」
いや今日だけかよ。いつか結局ばれるんだったらいっそ先に言ってしまうか。
いやでもそうすると皆の視線が痛い!さすがにみんなからの差別の目は一日でも短いほうが
いいし、今はミラに感謝だな。
「あーでもそのかわり。」
え、まだ何かあるのー・・・。
「私に対して敬語で話しなさい。いつ、どんな時でも。」
え、、そんな事でいいのか。やっぱり優しいやつだ。
「わかったよ。」
「早速無視してますね。」
「もう始まってんの?」
「当たり前です。」
やっぱ面倒臭い性格してるわ。おまけに外見がナルシスト感でてるから余計腹立つー。
「では改めまして、町へ行きましょうか。ここから15分ぐらいかかりますがついてきてください
ね。」
”俺は小学生か”ってこのツッコミはこっちのせかいでは通じないのか。
というかこの世界に教育制度はあるのだろうか。元の世界と共通している部分も何個かあったし、
あっても不思議ではないな。
「こっちでは小学校はあるんですか?」
「小学校とは?」
「あーいや小学校に限ったはなしじゃないんですけど、そのなんていうか文学を教えたり、
言語や計算を教えたりする機関みたいなー。」
「そういった質問を前の召喚者から聞いたことがありますが、そういったものは他の国は
どうか知りません我が国には存在しません。」
いややっぱりみんな質問してるんだ・・。なんか時代遅れ感出てて恥ずかしいんですけど。
この国には教育というものが存在しないのか・・・。本当に力主義って感じだな。
お先真っ暗だ。
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体感的には15分も歩いた気がしないがまあ着いたの1件落着ということで。
それにしても道中なんもなかったなー。家一軒見つからなかったし。少し不自然だ。
まあ花が人工的にたくさん植えられてるっぽかったっし、大丈夫か。
町に着くとたくさんの店が並んでいて、商人らしき人たちもたくさんいた。
文明は日本ほど進んでいないが、ちょうど明治初期ころの日本にていた。作り立てのレンガ造り
っぽいところが。それにしても本当に日本に似てるなー。
「あ、ミラさんだ!」
どこからともなく声が聞こえた。子供だろうか。
すると、商人らしき人たちや、店番の人たちや、ものを買いに来た子供から老人までのほとんど
皆がこっちへはしってきた。
「ほんとだミラさんだ!」
あちこちからそんな声が聞こえた。
するとあっという間に何十人、いや、何百人という人が俺たちを囲った。
こいつどんだけ人気なんだよ。当の本人は・・・ あ、めっちゃどや顔してるわ。
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その後も俺たち(ミラ)への囲いが凄く10分ぐらいは一歩も動けなかった。
対して彼女は落ち着いて聖徳太子のようにみんなの質問に的確に返答sていた。正直改めて
ミラを凄いやつだと思った。
ただ俺が唯一気に食わなかったのは、誰かが俺の事強いのって質問してて、あいつが
期待しないほうがいいと言っていたことだ。まあ事実なのだが。
「ああいっつも囲まれるとさすがに疲れますよ。」
やっと囲いから解放されて二人になって言い出してそれかよ。
てかじゃあもっと疲れた顔しろよ。顔がまんざらでもない顔してるぞ、
とは言えない俺だった。
結局大したものは見られずただ分かったことは、この国でも貨幣制度を使っていることと、
食材も、特に果物などは日本でみたことがあるものも何品かあった。
「今回はあまり収穫は無かったですね。」
「そうですね。」
「なにか文句でも?」
「いえ、別に。」
なにも言ってねえじゃねえかよ。はー、しんど。
「ていうか今思ったんですけど、何で町行くときに空間とぶみたいな能力使わなかったん
ですか?」
「・・・・。」
彼女は何か真剣な顔をしているので考え事をしているのだろうか。
それでも何か一言ぐらい返事してもらいていものだ。いくら何でも無視はさすがに寂しいよ。
「おーい。返事しろー。」
「あ?」
あ、聞いてたタイプね。でもいまのはこいつが全面的に悪いから、謝らなくてもいいなくてもいい
よな?な?
「あの、こらは私の一提案としてき聞いてくださっていいのですけど・・・。」
急に全く俺の聞いた質問と違うこと言い出したんだけど。もう怖い!
「あなた・・・学校に行ったらどうですか?」
「え・・・?」