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1番楽しいやつ

  「では早速スキル獲得してもらうんでその口の中に手突っ込んでください。」


  「え?この中に手突っ込むの?」


  日本にも似てるやつあったよなー。あれ何て言うんだっけ?忘れたな。あの手抜けなくなる   

 やつ。ギリシャとかにありそうなやつ。


  「手の中に入れるとその石板があなたに最適のスキルが与えられます。まあ僕のスキルは

  一番僕に合ってますねー。」


  「え?お前召喚者なの?」


  「口の聞き方に気を付けてください。これでもバラシアですからね。」


  こんな貧相な体つきの奴がバラシアとかこの国の軍事力が心配になるわ……。


  「まあいいスキル貰ってくださいね。担当として足手まとい増やしたくないからですね。」


  「え?お前俺の担当なの?じゃあこれからお前と一緒に行動しないといけないの?」


  「だから口の聞き方に気を付けてください。あなたがハイバラシアじゃない限り私よりも

  身分が下なんですからね。」


  「・・・・・。」

  スキルには今の実力は関係はないということか?運任せということか・・


  「あの・・・もう休みたいんで早く手突っ込んでくれませんか?」


  「あーごめん。いまする。」

  そう言って俺は石板の中に手を突っ込み三十分間・・・。


*******************************



  「いつまでこの中に入れるんです?」


  いくらなんでも長すぎるだろ。え?こんなに長いものなのか?


  「・・・・・・。」


  「・・・・。」


  二人(人間+喋る石)は今何を思っているのだろうか。

  え?すでに見込みなし?

  いやそれはやめてくれよ。いくらなんでも異世界行っても良いことなしは不幸すぎるだろ。

  え?いやだよ?ほんとに。



  「解析が完了したぞい。」

  急なじじい感。そこにツッコミを入れられないほどに緊張している。手汗がヤバい。

  心臓の音えぐいな。


  「お主のスキルは・・・・・・。」

  狭い部屋に沈黙が流れる・・。


  「おめでとう!身体強化じゃ!」


「え?それっていいの?」


  「一番スタンダードなスキルですね。それ故に人によって力の差が激しいところが問題

  ですかね。」


  「それで俺のランクは?最上位(ハイバラシア)?」


  「それは今からする体力検査によって決めさせていただきます。まあ身体強化で

  ハイエンドになった人は聞いたことありませんがね。」


 いちいち一言多いんだよなこいつ。ハイバラシアなったらさんざん煽ってやろう。


  「じゃあ早く体力検査しようぜ。もうこの狭い部屋飽きたし。」


  石板のやつはもう喋らないな。目的を達成したら動かなくなるタイプか。それなら先説明

 しといて欲しかったな。いろいろ他に聞きたい事あったんだけどな。

 まずこのすましたウザい奴のスキルあんだ。話的にはスキルによってだいたいランク付け

 されてるみたいだな。ランク付けの基準はなんだ?

 いや今そんな事考えても無駄か。まずはこの体力検査でハイバラシアになってこいつを煽る

 のみ!


  「それもそうですね。じゃあ行きましょうか。@*++;>、、。」


  「え…?」

  そう言った瞬間俺の意識はそこで途絶えた。まるで死んでいくように。




  

読んでいただきありがとうございます!

これからたくさんのキャラクターが登場する予定ですが引き続き読んでいただけると光栄です!

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