表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/133

No.43『能力バトル』

佐原「能力バトルしようぜ!」


根岸「なんだ唐突に」


佐原「こう、特殊能力を持った主人公達がだな、戦うやつ!」


根岸「持ってるの? 特殊能力」


佐原「これから持つ!」


根岸「ああ、意欲的な若者ですね」


佐原「主人公はな、こう、なんか弱そうな能力なんだけど、頭脳で戦うんだよ!」


根岸「ほう」


佐原「だから俺は弱そうな能力を選ぶぜ!」


根岸「あ、選べるんだ」


佐原「神様がくれる」


根岸「なんか都合のいいものが出てきたな」


佐原「よし、俺はこの能力だ!」


根岸「……どの?」


佐原「スプーンが舌に張り付く能力!」


根岸「……俺でもできそうだ」


佐原「被った! じゃあこれやめよう」


根岸「被ったというか、お前が思ってるよりもスプーンを舌に張り付かせることの出来る人は多いと思う」


佐原「んー、なんか弱そうなのー」


根岸「それをどう工夫できるかは考えないのか」


佐原「そういうのはピンチのときにひらめくから大丈夫」


根岸「スプーンでどうするつもりだったんだお前……」


佐原「相手の目玉をくりぬく」


根岸「エグいよ!」


佐原「バトルだよ!? 戦いだよ!? 殺し合いだよ!」


根岸「いや、え、そんなガチのバトルなの?」


佐原「負けて失うものは命!」


根岸「シンプルだー」


佐原「んー、スプーンをー……」


根岸「いや、スプーンから離れろよ、なんでスプーンなんだよ」


佐原「弱そうかなーって」


根岸「なんかほら、得意なこととかから探したらどうだ?」


佐原「得意なこと?」


根岸「お前野球やってたじゃん、それは?」


佐原「おお、なるほどな! ということは、能力は野球関係で」


根岸「うん」


佐原「バント○ってところか」


根岸「バント○でどうやって殺し合いするんだよ」


佐原「敵が鉄砲使うとするだろ? それを、コン、コンと裁く!」


根岸「敵のほうがガチじゃん、バントで対応してる場合じゃない気がする」


佐原「しかしこの能力にも欠点があるのだ」


根岸「何? 攻撃力がないとか?」


佐原「スリーバントでアウトになる」


根岸「そうですか」


佐原「攻撃力はほら、プッシュバントで弾を弾き返して倒すから大丈夫」


根岸「バントつえー」


佐原「よし、俺の能力はバント○だな、これでバトルを生き抜くぜ!」


根岸「不安材料しかないな。 んで、敵って誰なんだよ?」


佐原「他の能力者たちだな。 とりあえずは根岸」


根岸「俺かい! バントで殺されるのは俺なのか!」


佐原「死因、バント」


根岸「嫌すぎる」


佐原「根岸はそうだな、ライバルだから、すごい強そうな能力にしよう」


根岸「ああ、お前が決めるのか俺の能力」


佐原「当然だ、俺は神だぞ!」


根岸「いつのまに」


佐原「うむ、根岸にふさわしい能力はこれじゃー」


根岸「語尾まで変わった」


佐原「七色のフォークを使い分けることができる能力!」


根岸「一色じゃん、フォークだけじゃん! 七色の変化球とかならともかく」


佐原「違う違う」


根岸「何が」


佐原「食べるときに使うフォーク」


根岸「カラフルー」


佐原「強そうじゃろ!」


根岸「なんで弱そうなイメージがスプーンで強そうなイメージがフォークなんだ……」


佐原「フォーク強そうじゃん!刺せるじゃん!」


根岸「いや、それならナイフとかのほうが」


佐原「バカだなー、ウルトラフォークはあるけど、ウルトラナイフとかウルトラスプーンは無いんだぞ」


根岸「ウルトラ警備隊かよ……。っていうかウルトラホークだよ」


佐原「うるさい! 俺は神だぞ!」


根岸「えー、さっきまでバント○なだけの能力者だったのに」


佐原「バント○が成長してバントに◎になって、最終的に神になった」


根岸「どういうランクアップの仕方をしてしまったんだこのアホは」


佐原「余はバントの神なるぞ!」


根岸「語尾が安定しないなぁ」


佐原「バントの神を愚弄するとどうなるか、思い知らせてやろう! ごごごごご」


根岸「七色のフォーク、えい」


ぷすり


佐原「痛いっ」





閉幕

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ