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No.20『なんかほらいい感じのロボ第二話』


佐原「というわけでロボットバトル物じゃよ根岸くん!」


根岸「まさか続くとは思いませんでした」


佐原「前回までのあらすじ!」


根岸「博士が説明するんですかソレ」


佐原「なんか宇宙人がロボットで攻めてきたからこっちも巨大ロボットで対抗だ!」


根岸「それだけですよね」


佐原「うむ」


根岸「ちなみに前回のロボはどうなったんですか?」


佐原「ナニソレシラナイ」


根岸「あ、そういう流れですか。 皇居破壊したから無かったことに」


佐原「アレは敵のロボじゃよ、そうに違いない。 皇居を狙うとは卑劣な奴らじゃ」


根岸「まあ、いいですけど……」


佐原「にっくき宇宙人どもめ、ワシがこらしめてくれる!」


根岸「しかし博士、ということは僕らにはもうロボがいないんじゃ?」


佐原「あるよー」


根岸「あるんだ」


佐原「こんなこともあろうかと! って言ってみたかった」


根岸「そうですか」


佐原「しかしじゃよ、根岸くん、ここで大きな問題が……」


根岸「なんです? 貯金が底をつきましたか?」


佐原「そんなものはとっくに億単位でマイナスじゃよ」


根岸「えらいこっちゃ……」


佐原「まあ、そこは問題ではないのじゃ」


根岸「問題じゃなくないだろうに……。んでは問題とは?」


佐原「大きな問題というか、大きさの問題が」


根岸「?」


佐原「普通さ、ロボットバトル物っていったら、敵とこっちのロボットの大きさってだいたい同じくらいでしょ?」


根岸「まあ、そりゃあそうでしょう」


佐原「同じ軍のロボットとかならわかるけど、示し合わせたわけでもないのにサイズが一緒なの」


根岸「サイズ差がありすぎると一方的になりそうですしね」


佐原「それを、やっちゃった……」


根岸「……サイズが、違うんですね?敵のロボと」


佐原「うん、それもかなりの差」


根岸「……具体的には?」


佐原「敵のロボはあれじゃん、だいたいウルなんとかマンなんとかくらいのサイズじゃん?」


根岸「なんとか多いな。 まああのくらいのサイズですね」


佐原「こっちのは、大体富士山くらいの大きさなの」


根岸「……敵が豆粒ですね」


佐原「そうなの、これじゃお話にならないの」


根岸「っていうかドコに置いたんだそんなデカイロボ」


佐原「16384個のメカに分離してアキハバラの各種お店に売り物として隠してあるのじゃ」


根岸「多い!」


佐原「すごいコンセプトじゃろう、16384身合体!いままでに無いぞ!」


根岸「そりゃ無いでしょうよ……」


佐原「それが全部合体して、敵と戦う!」


根岸「豆粒大の敵と……」


佐原「敵なんてぷちゅんじゃよぷちゅん!」


根岸「ぷちゅん……」


佐原「ロボの性能が戦力の決定的差ではないとか嘘! 性能差が全て!」


根岸「というか大きさが全てですよねコレ」


佐原「しかしまた問題がここで」


根岸「サイズ差で楽勝なのはまあ、いいにはいいと思いますが」


佐原「しかしそのサイズを実現するために、合体まで莫大な時間を使うのじゃ」


根岸「まあ、分離状態での数が数ですから。 具体的にはどの程度?」


佐原「いや、まず分離状態のロボを全部かきあつめなきゃならないから……」


根岸「……」


佐原「根岸くんが」


根岸「やっぱり!」


佐原「具体的にどのくらい時間がかかるのかはやってみないとちょっとなー」


根岸「なんかボタンひとつで集合みたいなそういう機能は無いんですか!」


佐原「エアバッグしかついてない」


根岸「なんでエアバッグにこだわるんだ!」


佐原「安全性って大事じゃろ?」


根岸「大事だけど、ロボに乗って戦ってようやく大事になるポイントでしょそこは!」


佐原「まあ、こんなこともあろうかと!」


根岸「……あろうかと?」


佐原「既に合体したものを用意してある」


根岸「3分クッキングみたいな。……っていうかそんなめちゃくちゃでかいものを、今度はドコに」


佐原「日本海溝に沈めておいた」


根岸「……うわぁ」


佐原「しかしここでまた問題が!」


根岸「なにひとつスムーズにいかない」


佐原「根岸くんがそこまでどうやって行ってロボに乗るのかが問題」


根岸「……ただの超でかい不法投棄だ……」


佐原「ゴミとはなんだ! 人類の最後の希望を!」


根岸「それをゴミにしたのはあんただ!」


びーっ びーっ


佐原「むっ、敵のロボが現れたらしい、それいけ根岸くん!」


根岸「選択肢は、ふたつですか」


佐原「うん、集めるか、潜るか」


根岸「なんという選択肢か……」


佐原「だが、実はもういっこ選択肢があるのじゃ」


根岸「一応、聞きましょうか」


佐原「できればこれだけは使いたくなかったのじゃが……」


根岸「なんですか、もったいぶって」


佐原「敵のロボの自爆ボタン」


根岸「……なにそれ?」


佐原「押すと、敵のロボが自爆するの」


根岸「なんでそれを博士が……?」


佐原「こんなこともあろうかと作っておいたのじゃ!」


根岸「便利すぎるだろその台詞」





閉幕

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