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第1話 ここはどこ!?

第1話 ここはどこ!?


 朝起きたら洞窟の中にいた・・・

昨日寝たのは深夜2時頃。

仕事が終わり、家に帰ったのが11時過ぎ。

夕飯を食べて、風呂に入って、録画したTVを見ていつものように寝た。

起きたら洞窟の中だった。

 

 布団もない。財布もスマホも・・・

寝巻きのジャージを来て、洞窟に横たわっていた。昨日は寝苦しい夜だったが、少し肌寒く感じ目を覚ました。

何度も言うが洞窟の中にいた。たぶん洞窟だと思う。

よく分からない状況のせいか、何度も思考がループする。


 とりあえず状況を整理すると、俺は全くよく分からない場所で目を覚ました。

壁が淡く光っており漆黒の暗闇というほどではなく、薄暗い程度。

なんとかまわりは確認できる。

幅が3mほどの比較的広い洞窟のような場所で目が覚めた。

回りを見回しても人はおろか生き物らしきものすらない。

地面は土、といっても1cmほどですぐに堅い岩になる。

壁をさわってみるとひんやりと冷たい岩だった。

表面はうっすらと湿っていて、苔が所々生えているようだ。

この苔が光っているのかと思ったが、どうやら岩自体が発光しているみたいだ。

天井までは4mほど結構高いが、所々鍾乳洞の中にあるつららのようなものが伸びている。

 

 「誰か、誰かいますか?」


声を出してみたが聞こえるのは壁に反響した自分の声だけ。

ドッキリ?とも思ったが、ごく普通の一般人の自分をわざわざこんな手の込んだドッキリにかけるとも思えない。

とりあえず寝起きの尿意を処理し、歩いてみることにした。

 

 5分ぐらい全く代わり映えのしない洞窟を進んでいくと前方から明るい光が差し込んでくる。

外かな?と思い、足を早める。

しかしその先にあったのは少し広い空洞だった。

空洞の奥の方に強く光る壁があったための勘違いだった。

光る壁に近づき、地面に落ちていた石で壁を少し削ってみる。

しかし取れたのは光る粉のようなものだけだった。

やっぱり外からの光が差し込んでいるとかではなく、照明などの光でもなく、岩自体が光っていた。

 

 「まじでどこやねん・・・」


関西人ではないが、無意識に出た突っ込み。

誰からのリアクションもなく、ただただこだまするのみ。

空洞内に目を向けると結構広い場所だったことに今さら気づいた。

広さは10mほど?の半球状のドームのような形をした広い空間だった。

繋がっているのは自分が入ってきた場所だけだった。

幸いなことに壁から水が染みだし深さ10cmほどの水溜まりができている。

その水は変な臭いなどもなく透き通っている。

指で触れ、少しなめてみた。

味もなくどうやらホントにただの水のようだ。

いわゆる湧水などのように地下を通りろ過された、飲める水のようだ。

不意に訪れたサバイバルだったが生命線の水は確保できたようだ。

手ですくい、喉の乾きを潤す。

 

 「ぷはぁーーー、うまい!もう一杯!!」


まじで誰か突っ込んで・・・

水溜まりの横に腰を下ろし、


 「はぁーーーー」


大きなため息をいた。



朝起きると洞窟だった。

所持品なし。

装備ジャージ。

うん、つんでるww

いや、笑えないから!!

自分でボケて自分で突っ込む。

こんな悲しいことはない。

第一村人どころか動物すらも見かけない。

見つけた生物は苔のみ。幸運にも水は見つけたのだが・・・

 

取り合えずこのままでは始まらない。

裸足で歩き続けたせいか足が痛いがそんなこともいってられない。

来た道を引き返し謎の洞窟探索を再度行うことにした。

 

自分の尿でマーキングされた場所まで戻り今度は逆方向に進んでいく・・・

進んでいく・・・

 

足が痛い。

裸足で歩く場所じゃないよ・・・

それでも進んでいく・・・

 

お腹もすいてきた。

起きてから口にしたのは水だけ。

時計が無いからどれくらい時間がたったか、そもそも今何時ごろなのかもわからない。

かなり不安で心細いがそれでも進む・・・

 

くねくね曲がるように続く道だが何もない。

まじでどうしよう。

ここどこ?

なんでこんなとこにいる?

 

何度も心の中に不安が渦巻くが答えなどわかるはずもない。

 

今日の仕事どうしよう・・・

神隠し?警察沙汰になってるかも・・・

あーーーー、HDDやばい・・・

 

混乱のせいかすごくどうでもいい思考を続ける。

それでも足は動かすのだが、全くまわりのようすに変化はない。

代わり映えしない道が続いていく?

 

キュピン!


俺の中で何かひらめくおとがした。

これが今流行りの異世界転生?

それならば・・・

おもむろに手を前に出して指を広げる。


「ファイヤー!」


手をかざし叫んでみるも当然火などでない。


「マップ!」


反応なし。

小石を手に取り


 「鑑定!」


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


思い付く限りそれっぽいキーワードを叫ぶも変化はなにもない。


orz・・・


ネタの世界だと思っていたこのポーズをまさか自分がする日が来るなんて。

 

なかったことにした。

忘れよう。

若干自己嫌悪になりつつも再び足を進めた。

あまり考えずつらつら書いています。

今後の方向付けもほとんど未定です。

小説(?)自体が初体験なのでいろいろご指摘いただけると助かります。

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