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勇者様はロボットが直撃して死にました  作者: じいま
勇者ソロの旅立ち
9/23

ソロと初めての遺跡

- 勇者様御一行 -

ソロ・・・変態

ドロシー・・・馬

サーリア・デリンノーリス・・・髪も肌も真っ白な女騎士。槍の達人。見た目は10代中身は50代。

ヘンリエッタ・マグニカル・・・背が低い、青い髪の少女。魔法の達人。15歳。

「ドロップシップ本体の稼働率が30%を切りました。自爆モードに移行します。217372361009号は安全なエリアまで退避してください。」


ドロシーは夢を見ていた。


眠る必要のない彼女だが、時々データ整理のための休眠モードに入る事がある。そういう時、彼女はいつも夢を見た。それは今から250年以上も前の記憶。217372361009号がソロと呼ばれるきっかけになった戦場の記憶だ。


当時のドロシーはすでに稼働開始から40年を超えていたが、まだ明確な自我というものは芽生えていなかった。ドロップシップの管理AIとして淡々と任務をこなしつづける姿はまさに機械そのもの・・・それがその当時のドロシーであった。


彼女は夢の中で、暗い洞窟の奥に横たわっていた。ゲノムの攻撃によって彼女のドロップシップ本体は重大な損傷を受け、もはや移動することはおろか、武器や弾薬を供給することもかなわない。あとはゲノムに取り込まれる前に自爆し、わずかでもゲノムの数を減らすのが彼女に残された最後の任務である。


まだ217372361009号と呼ばれていた彼女の相方は、自爆を進言する彼女の機体を優しく撫でている。ソロの自我はドロシーよりも先に発達しており、この頃にはすでに今と大きく変わらないパーソナリティを持っていた。


「ドロシー殿・・・諦めたらそこで試合終了でありますよ。」


「217372361009号に警告。私に固有の名称は存在しません。命令には『サポート』または『ドロップシップ』という呼称を使用してください。」


「あっはっは・・・『ドロシー』の方が可愛いではないですか。」


「・・・217372361009号、命令の意図が不明です。自爆モードに移行します。安全なエリアまで退避してください。レーダーに感あり。この洞窟はまもなくゲノムに囲まれ、脱出不能となります。」


ソロの言葉をスルーし続けるドロシーだが、しかしソロは気にすることなく彼女の機体を撫でている。ソロが触れるたびに、ドロシーは自身の処理系に不自然なゆらぎが産まれているのを知覚した。何の苦痛も恐怖も感じないはずのドロップシップ管理AIが感じたそれは、言葉にするなら「安心感」というものなのだが・・・その時のドロシーにはわからなかった。


ソロは名残惜しそうに立ち上がり、大型のアサルトライフルを右手で持ち上げて肩に担いだ。彼が今、持てる武器はそれだけだ。大型の火器も残ってはいるが、もはや使用するのは難しい・・・というのも、左腕が肩のあたりで千切れ、すでに失われているのだ。よく見ればソロのボディはあちこち焼け焦げ、装甲はボロボロ・・・すでに満身創痍の状態である。


だがそんなことは関係ないと言わんばかりに、ソロは平常運転だ。いつのものように笑いながらドロシーに背を向け、無数の(ゲノム)が迫る洞窟の入り口へ向けて歩いて行く。


「あっはっは・・・ここは見せ場でありますな。ドロシー殿、自爆は禁止でありますよ?自分がカッコよく守ってみせるのでありますからな!ドロシー殿には自分にメロメロになる役割が残っているのであります!」


「・・・命令の意図が不明です。」


「ええ・・・?またまたそんな・・・わかってるくせにぃ~・・・?」


バカにしたように背を向けたまま首をかしげるソロを見て、ドロシーはまた自身の処理系に不自然なゆらぎを感じた。それはきっと「イラつき」だ。いつも平坦な彼女の言葉はどこかいつもより鋭く大きくなる。


「命令の意図が不明です。発言内容は明瞭にしてください。」


ソロはクルリと振り返ると、またいつものように笑った。


「あっはっは・・・きっと自分がドロシー殿を守るから、これからもずっと自分と一緒にいてくれ!・・・という意味でありますよ。」


ドロシーの処理系にまた、不自然なゆらぎが産まれた。それはどんな感情だったのか彼女にはわからないが・・・なぜか遅れてしまう自分の応答に違和感を覚えながら、小さな声で精一杯の返事をした。


「・・・命令の意図が不明です。」



「ん・・・。」


「おはようでありますよ、ドロシー殿。」


ドロシーが目覚めた時、そこは馬屋の中だった。どういうわけかソロが・・・一晩中女の子を追いかけ回していたはずのソロが寄り添うように座ったまま、馬に擬態中のドロップシップに寄りかかっている。


「ソロ・・・?なんでアンタ、ここにいるのよ。」


「別に、自分はベッドで寝る必要はないでありますからな・・・女の子たちと一緒じゃないなら、どこにいても一緒であります。」


ソロの答えは答えになっていないのだが・・・どこにいたって一緒といいながら、わざわざドロシーの近くにいたソロ・・・その事実を前にして、ドロシーは頬を染めながら小声で「なによ」「調子いいんだから」とブツブツつぶやくのが精一杯だった。昔の夢を見たせいかだろうか・・・ドロシーにいつものキレがない。


「・・・ドロシー殿?どうかしたでありますか?」


首をかしげるソロを見て、ドロシーは思った。


あの日のことを、ソロは覚えているのだろうか。どういう気持ちで「ずっと自分と一緒にいてくれ」などいう言葉を口にしたのだろうか。


・・・今も、同じように思ってくれているのだろうか?


そう考えると、自然と彼女の処理系に大きな揺らぎが生じた・・・今なら分かる、この気持ちは・・・。ドロシーは自分の考えを打ち消すように、ブンブンとホログラムの頭を振った。


「ドロシー殿?本当にどうかしたのでありますか?・・・あ、女の子の日でありますか?」


「そんなわけないでしょ!なんでもないわ、ほら行くわよ!そろそろ出発でしょ?」


「はぁ・・・なんでもないなら、別にいいのでありますが・・・。」


そうして2人は並んで馬屋を出ようとしたが、ドロシーはドロップシップのコントロールに失敗して、狭い馬屋の入り口に少しぶつかった。今日のドロシーには本当にいつものキレがない。



ザックス村の人々に盛大に見送られて、ソロたち勇者様御一行は出発した。見送る人々の中に若い娘の姿が一切なかったために残念そうなソロに対し、ドロシーはホクホク顔であった。勇者の足跡(そくせき)をたどる旅、次の目的地はここから歩いて数日の位置にある「タナトゥス遺跡」である。


村を出て数日後、彼らは深い森の中にわずかに残っている石畳の道を進んでいく。非常に古く、おまけに普段は使われていない道のようで、石畳はところどころ苔むしていたり地面に埋まってしまっている。周囲の森は暗く、怪しげな動物の鳴き声が響いていた。


「その遺跡には・・・魔物が封印されていたのでありましたっけ?」


ソロの質問に、トレードマークの大槍を担いだサーリアが答える。


「はい。過去の勇者様によって封印された強力な魔物・・・『アーク・デスロード』が眠っていると伝えられています。」


「ほほう・・・それはまたベタでありますな・・・。それは先代の勇者が封印した、ということでありますか?それとも、もっと前の?」


「ベタ・・・?え、ええ。先代様もそうですが、歴代の勇者様が代々、旅の途中で封印してきた魔物なのです。どの勇者も必ずこの遺跡を訪れ、『アーク・デスロード』と戦い、改めて封印し直すことになっています。」


サーリアの話を聞いたソロのCPUに、素朴な疑問が湧いてきた。


「倒してしまってはいけないのでありますか?」


「え?」


「いや、だって・・・そんな危険な魔物なら、倒してしまった方がいいのでは?」


「ああ・・・まぁ、そうかもしれませんが・・・。ただ、その『アーク・デスロード』ですが・・・非常に生命力が強く、歴代の勇者様でも仕留めきれないために代々封印されているものと聞き及んでいます。特にこのタナトゥス遺跡は、まだ旅を初めて間もない勇者様が訪れる場所なので、まだ未熟な勇者様では仕留めきれないというのが慣例のようです。」


「慣例でありますか・・・。」


「どうかしましたか、ソロ殿?」


サーリアの話に、ソロはさらに疑問をぶつける。


「魔王を倒した後の成長した勇者なら、問題なくトドメを刺せるのでは?歴代の勇者も、魔王を倒した後には王国に戻ってくるのでありますよね?帰り道でトドメを刺さなかったのはなぜなのでありますか?さすがに魔王より強いというわけではないのでありますよね?」


「う・・・た、確かに・・・。きっと、早く帰って国に報告したかったとか・・・力を使い果たしたとか・・・何か理由があるのでしょう・・・たぶん・・・。」


「ここはそんなに王国から離れてない場所でありますし・・・『封印』という概念がよくわかりませんが、放っておいたら危険なのでは?歴代の勇者がみんな、魔王を倒したらテンションが上がって『アーク・デスロード』の存在を忘れてしまったということでありますか?」


「う、ううーん・・・どうなんでしょうか・・・ちゃんと語り継がれているわけですし、忘れていたわけではないかと・・・。」


サーリアはそのあたり、あまり深く考えたことがなかったのだろう。細かくツッコまれてしどろもどろになっている。ソロはいまいち腑に落ちないと感じながらも、サーリアに追求するのはやめることにした。・・・好感度が下がったらマズいと思ったからだ。彼はまだ、諦めていないのだ・・・その・・・色々と!


ほどなくして、鬱蒼(うっそう)とした森に塞がれていた視界が急に開けた。森の中にぽっかりと、広大な空間が広がっている。その空間だけが不自然なほどに乾燥しており、足元には下草の1本も生えない乾いた地面が広がっている。いつの間にか空は暗雲で覆われており、その不気味な雰囲気にサーリアとヘンリエッタは自然と身を震わせた。


空間の中心には大きな石がいくつも積まれており、中心にある石には錆びた剣が突き刺さっている。一行がその剣の前までやってくると、ヘンリエッタが言った。


「・・・この剣が『封印』の要。これを石から抜けば封印は解け、『アーク・デスロード』が復活する・・・。」


サーリアが知らず自分の槍を強く握り、彼女がツバを飲み込む音が響いた。そんな小さな音が聞こえるほどに、あたりは不自然に静まり返っている・・・。


ソロはみんなの顔を見て大きくうなづいた。それを戦闘開始の合図と理解したサーリアが緊張の面持ちで槍を構え、魔法使いであるヘンリエッタが後方に下がる。


ソロは、言った。


「あの・・・その『アーク・デスロード』というのは・・・どこに?」


「・・・え?」


一度後方に下がったヘンリエッタが、顔に疑問符を貼り付けたままソロの隣に戻ってきた。彼女の顔には、誰が見てもひと目でわかるほど「話聞いてたのかコイツ」という表情が浮かんでいる。


「・・・だから。この剣の中に封印されている。」


「この剣の中・・・?あ、『アーク・デスロード』というのは、ものすごく小さい魔物なんでありますか?この剣の中には空洞があって、そこに入っている?」


ヘンリエッタはあくまで無表情だ。だが、抑えきれないほどに面倒くさそうな雰囲気を出している。


「・・・剣の中、というのは比喩的な表現・・・物理的な話じゃない。この剣を媒介として封印魔法で作り出した隔離空間に『アーク・デスロード』は封印されている。わかった?だから、この剣を抜けば封印は解けて・・・」


「ええっ隔離空間!?魔法というのは空間を作り出すこともできるのでありますか?」


興奮するソロをよそに、ヘンリエッタは変わらぬ無表情だ。だが、明らかに戦いの気勢を削がれてイライラしているのはわかる。


「・・・空間操作は高度な魔法だけど、可能。私もある程度はできるから、今回はソロ様の代わりに封印魔法を使うつもり。わかったら、そろそろ戦闘準備を・・・」


「聞きましたかドロシー殿!?母星の技術でも数百トンもある設備が必要になる空間生成を生身の人間が行えるそうでありますよ!?魔法、半端ないであります!」


ドロシーのホログラムが出現して、ソロの周りを飛び回った。あろうことかソロを止める役割のドロシーが、一緒になって興奮している。


「聞いたわ、ソロ!これはスゴイ発見よ!なんとしても魔法の原理を解明する必要があるわね!ところでヘンリエッタちゃん、封印されている魔物は何百年もこのままなのに、どうして飢えて死なないの?安全なら体験してみたいんだけど、私にも封印魔法ってかけられる?どうして剣を抜くと封印が解けるの?」


ファンタジーのお約束としてボヤッと適当に流されるはずの『封印』という概念に食いつくSF勢。ヘンリエッタは無表情な可愛らしい顔に青筋を浮かべながら、しかしドロシーの質問に一つずつ回答していった。


「封印されている魔物や生物は飢えて死ぬことはない・・・封印の中ではあらゆる生命活動が停止されて・・・」


「ええっ生命活動が停止!?それってつまり・・・どういうこと?」


だが、ひとつの質問を終えると新しい質問が3つは産まれた。果てしなく続きそうな突然の魔法教室が始まりに、サーリアはとりあえず槍を地面に突き立てて休憩を始めた。


不気味な静寂の中、ヘンリエッタのゲンナリした声が響いている・・・。




「おいおい、戦闘が始まるかと思ったのに休憩してるぞ・・・。」


そんなソロ達を、離れた位置から見つめる2つの人影があった。いや、そのうちの1人の背には黒い翼が生え、もう1人の頭には小さな角が生えている・・・2人は人間ではなく、魔族である。


「こんな不気味な場所で休憩するなんて豪胆ね・・・さすがは貴方を追い詰めた勇者様といったところかしら?ねぇ、ンジャール?」


魔族の1人はソロによってボコボコにされた魔王四天王のひとり・・・【絶黒の爪】ンジャール・バルメッドである。すっかりケガも元通りに治り、元気そうでなによりだ。


「ケッ!うるせぇよルルーノ!」


ルルーノと呼ばれた魔族は、ふふっと妖艶に笑ってみせた。その妖しい笑顔に、ンジャールの心臓がひとつ大きく跳ねる。


切れ長の目には血のように赤い瞳が妖しく光り、魔族らしい青白い身体を、ぴったりと肢体に張り付く不思議な黒い衣類で包んでいる。衣類のせいで否が応でも強調されるボディラインは見事の一言。豊かに膨らんだ女性の象徴が引き締まったウエストに続き、悩ましい曲線が足元まで完璧に続いている。当然のように胸元がギリギリまで開かれていて、ここが人気のない森の中でなければ男たちの視線を集めてやまないことだろう。肩まで伸びた艶やかな髪の根本に小さな角が生えていて、彼女が魔族であることを主張している。


「わたしは心配してるのよ・・・?貴方、召喚されたばかりの未熟な勇者に優秀な配下を皆殺しにされたばかりか、一方的に殺されかけて逃げ帰ってくるんだもの。このままじゃ四天王の座も危ういわ。わかってる?」


「黙れ!そんなこたぁ言われなくてもわかってんだよ!だいたい配下は皆殺しじゃねぇ!シン・サイクロプスは俺を置いて帰ったから生きてるだろうが!」


「ふふっ・・・そうね。彼を責めちゃダメよ?彼の証言がなかったら今度の勇者の強さも伝わらず、貴方が生まれたてのヒナ勇者にボコボコにされたっていう話になっていたかもしれないんだから。それに彼には奥さんと生まれたばかりの子どもが」


「黙れ黙れ黙れ!別に責めてねぇし、だいたいアイツとはあの後ちゃんと話して飲みに行って全部水に流した!・・・そんな話はいいからちゃんと見てろよ!?『アーク・デスロード』と戦って弱った勇者が相手なら勝機があるって言ったのはお前なんだぞ、ルルーノ!?」


「そうね・・・勇者といえども所詮は男・・・私の誘惑魔法に抗える男は、この地上で魔王様のみ・・・。激戦で弱った精神につけこめば、私に負ける要素はないわ。」


妖しく微笑むルルーノを見て、ンジャールは不覚にも心臓が高鳴るのを感じた。すでに誘惑魔法の一部が発動しているのかもしれない。彼女・・・【悪夢の幸】ルルーノ・ブランティーノは自分と同じ魔王四天王の1人であり、その力の凄まじさは嫌というほど知っている。


「楽しみね・・・ふふっ・・・勇者様、私の可愛いペットにしてあげるわ・・・。」


「・・・。」


ンジャールは自分の胸に刺さるわずかな嫉妬心に苦笑し、それから青空魔法教室を続ける勇者を見て勝利を確信した。ルルーノの力は本物だ・・・間違いなく勇者にも通用する。


「むっ、動いたぞ・・・なんだ、何をする気だ?」


いよいよ戦闘が始まると思ったンジャールだが・・・あの勇者はいつも彼の想像の斜め上を行く。この度も彼はそれを思い知ることになる。



「サーリア殿・・・サーリア殿、起きてくださいであります。」


「・・・ふがっ?」


サーリアはソロに揺り起こされて目を覚ました。青空魔法教室が長すぎて、うかつにも眠ってしまったらしい。こんな不気味な場所で寝てしまうとは不覚・・・疲れているのだろうか・・・?自問自答するサーリアが戦いに備えて槍を構えると、しかしそこにはおかしな光景が広がっていた。


「・・・ソロ殿・・・これは・・・?」


「戦闘準備でありますよ!」


封印の剣の周りに、こぶしほどの大きさの何か・・・現代の日本人が見ればすぐにわかる、爆弾だ・・・がいくつも設置され、少し離れた場所に穴・・・もちろん、爆弾から身を守るための塹壕(ざんごう)だ・・・が掘られている。穴の中にはすでにヘンリエッタがいるらしく、黒いフードがチラチラと穴から見えていた。


「ソロー!いつでもいいわよー!」


ドロシーの元気な声が響いた。サーリアはドロシーに促されて、塹壕(ざんごう)の中に入っていく。


「あ、あの、ドロシー殿・・・このサーリア、前衛なので・・・後方に下がるわけには・・・。」


しかしドロシーはサーリアの言葉をまるで聞いていないのか、ニコリと笑うだけだ。


「いいからいいから・・・安全第一よ?」


サーリアが横を見ると、魔法使いのはずのヘンリエッタが杖を地面に置いている。その代わりに、彼女の手には黒い金属の塊・・・ソロの拳銃(グラディウス)が握られていた。


「ヘンリエッタ殿・・・?なぜ杖を捨てているのです?魔法は?それはソロ殿の武器では?」


ヘンリエッタは疲れた顔でぼんやりと拳銃(グラディウス)を見つめている。混乱するサーリアをよそに、封印の剣の方からソロの元気な声が響いた。


「それではみなさん、『アーク・デスロード爆殺大作戦』開始でありまーーーーす!」

なんやかんや2日に1回更新してます。

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