村人Aとイケメンと幼なじみ
【前回までのあらすじ】
・雨宮晴人はテンプレ異世界転生を果たした5秒後、変態ロボットが直撃して死亡する
・変態ロボットはなぜか勇者として人々に迎えられる
・晴人くんは村人Aになる
「はぁ・・・重っ・・・。」
水がなみなみと入った桶は重い。特に今の俺みたいに、10歳の子どもにとってはかなりしんどい重さと言っていい。
勇者として召喚された俺「雨宮晴人」は、見事に村人Aとして転生を果たしていた。といっても、そのことを思い出したのはつい最近のことだ。ふとした拍子に脳に雷が落ちたような衝撃を感じ、前世の記憶を全て取り戻したのだ。
・・・あの時の落胆と言ったら例えようもない。チート能力もモテモテ能力も全てを失ったことを思い出して、ただの村人Aとして生まれ変わったことを再認識したのだ。なんなら前世の記憶なんて蘇らないでほしかった。
今の俺の名は、「ラインハルト・モーリス」という。
モーリスというのは村の名前だ。村人Aには家名などという高尚なものはないそうで、必要があれば村の名前を名乗るんだとか。ちなみに他人は俺のことを「ハルト」という愛称で呼ぶ。奇しくも前世と同じ響きである。これも駄女神の思し召しか、それともただの偶然か。
「ハルト、水汲みお疲れ様。少し休憩しよう。そこの焚き火で芋を焼いたよ。」
俺に優しく声をかけてくれたのは、長い茶髪で背の高い優男・・・3人いる兄のひとり、オーランドである。ただの農民なのにスラリと背が高く、15歳にして、その整った顔は村の娘達が目を合わせるたび真っ赤になるほどのイケメン。ただ焼き芋をしているだけなのに、オーランド兄さんがいるだけでその様子は一枚の絵画のようだ。タイトルは「ある日の農村」・・・いや、「農村のイケメン」「俺のイケメンアニキ」・・・どうでもいいな。
村人Aの生活は決して楽ではないが、そう悪いことばかりではない。「今の人生で良かったことランキング」を作るとすれば、兄さんと出会えたことは絶対に上位3位には入るだろう。優しく理知的で人気者。自慢の兄だ。
「熱いから気をつけて食べるんだよ?」
「はーい。」
兄さんは焚き火の燃えさしの中から真っ黒に焼けた芋・・・サツマイモではなく、前世のジャガイモとほぼ同じ見た目のもの・・・を棒でかき出し、適当なボロ布で包んで俺にくれた。真っ黒な皮を剥がすと、中から湯気を立てる熱々の芋が姿を現し・・・俺は我慢できずにかぶりつく。
熱い。美味い。うま熱い。
凝縮された芋の味が口いっぱいに広がり、素晴らしい香りが鼻を抜けていく。塩もしょう油もバターも必要ない、素材のままで危険なほどにうまい。「今の人生で良かったことランキング」の3位が兄さんに会えたことだとすれば、2位はこの「食べ物の美味さ」だ。理由は分からないが、この世界は、とにかく食べ物がうまい。
例えば葉物。よく食卓に並ぶのは、ほうれん草みたいな謎の草・・・ホーカス草である。青臭くて固い草なのだが、噛めば噛むほど味わい深く、緑の野菜そのものの濃い味が広がっていくのだ。食えば食うほど、まるで身体がそれを欲しているとでもいわんばかりに、次々と口に入れたくなってしまう。最初はヤバイ成分でも入ってるんじゃないかと疑ったぐらいだ。
食べ物という食べ物の全てがこんな調子で、魚を食った時には感動の涙を流したし、初めて肉を口にした時は失神した。何を食べても前世の食べ物の味を10倍も濃縮したような、それでいて自然そのものの味なのだ。前世で聞いた話では、人間が栽培する野菜は年代を経るごとに栄養価が下がっているのだとか。こちらの世界は当たり前のように完全無農薬の有機栽培で、しかも肥料なども発達していない。過酷な環境で育つ生き物ばかりだからこそ、素晴らしい味に育つのかもしれない。まぁ本当のところは分からないが。
そんなわけなので、少なくとも今のところは異世界モノではお約束の「しょう油とか味噌を熱望して探し求めたり自分で作ったりする」展開にはなりそうもない。っていうか作り方、知らないし。この分だと「前世の料理の知識をひけらかして、みんなにチヤホヤされる」という展開もない気がする。適当に焚き火に放り込んだ芋とか、直火で煮たり焼いたりしただけの野菜が死ぬほど美味いのだから余計なことはしなくていい。
ハフハフしながら焼きたての芋をかじる俺を、兄さんは微笑ましそうに見ている。恥ずかしいが、それどころではない。芋のホクホク感と甘さ、大地そのもののような香りが半端ではないのだから。ホカホカの芋のためなら多少ヤバい橋でも渡ってしまいそうに美味い。
芋を食べ終わると、俺はまた水汲み作業を再開する。農村では10歳の男子は立派な労働力だ。働かざる者食うべからず。前世の記憶があるのと同時に、俺にはここで産まれて育った記憶もある。つまりは生粋の村人Aである。こんなに勤勉なところを前世の親が見たら感動するかもしれない。
「お・・・手頃な石、発見。」
近くの小川にやってくると、水桶を置いて少し休憩することにする。キラキラと太陽の光を反射する水面に向け、平たい石を投げた。水平に投げた石は20回以上水面を跳ねて、向こう岸まで届く。・・・これは、今の俺の唯一の特技である。
前世の記憶が戻った時、俺は思った。記憶が残っているのだから、ひょっとして勇者の力の片鱗ぐらいは残っているのではないか?と。そして自分の力を色々と試してみた。
まず、剣を振った。というか剣なんて物騒なものは家になかったので、薪割り用のナタを振った。重いナタは俺の手をすっぽ抜けて父親の股間のすぐ下の地面に突き刺さった。無茶苦茶に怒られた。
次に、弓矢を使おうとした。オーランド兄さんに「こら危ないよ、ハルト?」と優しく止められ、まだ俺には早いと諭された。兄さんに優しく叱られるのは父親に本気で怒鳴られるより100倍は辛く、精神にくる。俺は弓矢を諦めた。
魔法を使おうとした。・・・やり方がさっぱりわからなかったし、教わろうにも村の中で魔法が使えるという人も見つからなかった。寺子屋みたいなところでこの国の文字は習い、基本的な読み書きはできるのだが・・・そもそも家には本というものは1冊もない。魔術について調べるのは不可能だった。
走ってみた。無限の体力が湧き、どこまでも駆けていけた・・・と思ったのは、俺の身体が10歳だからだった。足は遅かったし、普通に息は切れた。要するに俺は、普通の元気な子どもだった。
そして最後に行き着いたのが、この「石の水切り」だった。どこまでいけるかわからないが、川幅20メートル程度の小川なら余裕で向こう岸まで届かせられる程度には上手い。おそらく、村で一番だろう。一体、これが何の役に立つのかはわからないが・・・いや、何の役にも立たないよな、知ってるさ・・・。
「おおー!相変わらずハルトの石はすげーな!」
「ほんと、ハルトくん、すごーい!」
声に振り返ると、そこには2人の女の子。どちらも俺と同じ10歳で、近所の農民の子である。
「今の人生で良かったことランキング」の栄えある第1位・・・それは間違いなく、この2人と幼なじみになれたことだ。
男勝りな喋り方に切れ長の目、肩ぐらいまで伸びた赤い髪を揺らして笑うのはジル。大人しそうなタレ目に女の子らしい穏やかな喋り方、長い緑の髪を背中まで伸ばしているのはエレノール。3人とも農民の子として日々の労働に勤しみながら、こうしてしょっちゅう顔をあわせて遊んでいる。物心ついた時から一緒にいるから、気分的にはもう家族みたいなものだ。
口に出しては言わないが、2人とも相当な美少女だ。この世界の平均がどうなのか知らないが、少なくとも俺から見ればハリウッドでも余裕で通用しそうなレベルに見える。日本に住んでいたら、あっという間に人気子役としてお茶の間の人気者になれるだろう。そして特に大人しい方の美少女エレノールの母親は、素晴らしく女性らしいスタイルの持ち主・・・有り体に言って巨乳である。つまり、将来的にも大変に期待できるというわけだ。ブラボー、おおブラボー!
ぶっちゃけ俺の今の目標は、2人のどちらかを嫁にもらうことである。この村ではだいたい14、15歳で結婚するので、そう遠い未来の話ではないのだ。おまけにこの村の人工は少なく、同じ年頃の男女は自然と限られてくる・・・つまり、このままいけば超高確率でどちらかが俺の嫁になるのだ。ブラボー、おおブラボー!
「ええいっ!・・・うーん、やっぱりハルトみたいには飛ばないなぁ。」
男勝りな方の美少女、ジルが俺のマネをして石を投げている。石は1回しか水面を跳ねずに川に沈んだ。うーん、気の強そうな横顔に映える長いまつ毛・・・やはりジルも素晴らしい美少女だ。彼女のお母さんの身体はちょっとその・・・スラッとしすぎているが・・・。
「なぁハルト?どう思う?」
「ん?俺は小さくても気にしないよ?」
「はぁ・・・?アタシの石の投げ方の何が小さいって・・・?」
「え?」
エレノールが俺のことをジト目でにらんでいる。
「ハルト、なんだかエッチな目でジルを見てる・・・。」
「んなっ・・・!?エリー何言って・・・ぐぼふ」
ジルの渾身の右ストレートが俺のアゴを砕いた。地面に伸びる俺を、ジルは真っ赤な顔で見下ろしている。
「ごごご、5年早いよエロハルト!」
「俺、なにもしてな・・・え、5年経ったらいいの?」
「そそそそそんなわけないでしょ!へんたい!」
「ジルがだめなら、わたしがハルトのお嫁さんになったげるよ?」
「ちょちょちょ、ちょちょちょエリー!?」
そんな2人を地面にノビたまま微笑ましく見つめる俺。おわかりいただけただろうか。俺は今、リア充。リアルに充実した生活の真っ最中なのである。
食べ物は美味く、毎日は充実し、嫁候補の美少女に囲まれている。駄女神様ありがとう。勇者の力?なにそれおいしいの?
そんな感じで俺はせっせと働き、美少女たちと戯れ、美味い飯を食って毎日を過ごした。大きな病気もケガもせず、充実した日々を過ごしている。
いいじゃないか、村人A。
最高じゃないか、村人A。
毎日楽しくもない学校に通い、受験だなんだと追い立てられながら生きていた前世と比べて、あまりにもシンプルな生活。だがこの生活は豊かで、なんというかとても人間らしいものだ。俺はひっそりと駄女神様に感謝した。
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だがそんなある日、唐突に俺の素晴らしい気村人Aライフに暗い影が落ちた。それはいつもの河原で、いつもの3人で遊んでいた時のことだ。
ジルがポロリと、言った。
「アタシ、15になったら、領主の息子に嫁がなきゃいけないんだってさ・・・。」
あ?なんだって?
ジルの言葉の意味を受け止めきれずに口をパクパクしていると、エレノールも言った。
「わたしも・・・領主様の息子のところに行けって言われてる。めかけ?になるんだって・・・。イヤだけど、ジルが一緒ならいいかなぁ。」
衝撃の言葉の数々に、俺は足元がガラガラと崩れていくような間隔に襲われる。俺のジルとエリーが、どちらも領主の息子のところに?っていうか領主って誰だ。
呆然とする俺を、ジルが寂しそうな目で見つめている。その目の端は夕日を受けて、赤い光を反射していた。
「・・・まだあと5年もあるから、わかんないけどね!ごめん、変な話をして!そろそろ帰らなきゃ!じゃあね!」
ジルは目をこすってから笑顔を作って立ち上がり、走っていった。エリーも手を振り、その後に続く。俺は何も言えず、ただぼんやりと夕陽に染まる川面を見つめていた。
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「え、領主様の息子さんがどんな人かって?なんでだい?」
次の日。
俺は野良仕事を手伝いながらオーランド兄さんに聞いてみた。兄さんはクワで土を耕しているだけでも絵になる。タイトルは「耕作する少年」「掘るイケメン」・・・どうでもいいな。俺は、昨日の出来事を説明した。
「ははぁ・・・なるほど、それは・・・辛いね。だけど、正直言ってよくある話なんだ。僕たち小作農は領主様には逆らえない。この畑も家も、土地はすべて領主様のものだからね。それに彼女たちにとっても悪い話じゃない。領主の妻や妾となれば贅沢できて、生活に困ることはないからね。ジルもエレノールも村では評判の美人だから、今のうちから声をかけられたんだろう。言ってみればこれは玉の輿・・・って言ってわかるかい?」
「わかります・・・わかりますけど・・・。」
モゴモゴ言う俺の頭を、兄さんは優しく撫でる。
「ハルトは2人のことが好きなんだね?」
「・・・。あの、それで、領主様の息子って、どういう・・・」
俺が言いかけた時、ふいに大きな声が響いた。
「お前がハルトか!」
声の方を見ると、3つの人影。そのシルエットは樽のように丸いものをセンターに、右にヒョロヒョロなヤツ、左にゴツいヤツ。声を出したのは真ん中の丸いヤツのようだ。
兄さんは姿勢を正して頭を下げ、それから俺にも頭を下げるように促した。俺も言われるがままお辞儀をすると、耳元で兄さんが小声で教えてくれた。
「この子だよ。この子が次期領主の、ギリアム様さ。確かハルトより2つほど年上だったかな?」
え、こいつ?
それは丸くて、まるでゆで卵に短い手足と顔を付けたような人間だ。背も低く、シルエットだけ見ると本当に樽かタマゴのように見える。ヒョロヒョロとゴツゴツの取り巻きを従え、偉そうにふんぞり返っている。2つ上ってことは、こいつ12歳なの?その態度はでかく、顔は丸くてヌルヌルと脂が浮いていて、普通にオッサンと言われても信じてしまいそうだ。
「お前がハルトかと聞いている!」
思わず黙ったままゆで卵を観察している俺の代わりに、兄さんが進み出た。
「こちらにいるのが私の弟、ラインハルトです。僕は彼の兄、オーランドと申します。お目にかかれて光栄です、ギリアム様。」
「兄はどうでもいい!用があるのは貴様だ、ラインハルト!」
「え・・・?」
不健康なゆで卵はノシノシと耕したばかりの畑を通って俺に近づこうとし、しかしフカフカの土に足を取られて動けなくなっていた。それを取り巻きの2人が助け出すと、「来るのが遅い」とキレて蹴りを入れている。ゆで卵が目の前にやってくるまでの数分間、俺は黙ってそれを見ていた。
「はぁ、はぁ・・・クソ!靴が土で汚れてしまったではないか!これだから畑は好かん・・・まぁいい。いいかラインハルトとやら、貴様に一言、言っておく。」
「は、はい・・・なんでしょうか?」
俺を見上げるゆで卵は、意地が悪そうな笑みを浮かべる。
「ジルとエレノール・・・あの2人は吾輩のものだ。いいか、2人に近づくな、触れるな、会話もするな。これは領主としての命令だ。」
あまりにも一方的な物言いに思わずカチンと来るが、俺がなにかするより早く兄さんが俺を手で制した。俺はまだ子どもとはいえ、領主の息子を殴りでもしたら大問題だ。そうなる前に止めてくれたのだろう。
「ギリアム様。」
背の高いイケメンに見下され、ゆで卵が少したじろぐ。
「な、なんだ貴様は!」
「ラインハルトの兄、オーランドと申します。」
さっき自己紹介したじゃねぇか!脳みそまでゆで卵なのかコイツ。
「領主命令とおっしゃいましたが・・・失礼ですが、ギリアム様のお父上はご顕在のはず。ギリアム様に領主命令を出す権限はないのでは?」
「ふん!どのみち吾輩が領主になることは決まっているのだ!今からその権限を使っても問題なかろう!」
いやいやよくわからんが問題あるだろう。本当に脳みそまでゆで卵なのか?兄さんは冷静に、平坦な声で話を続ける。
「それでは、この話を現当主様にお伝えしてもよろしいのですね?ギリアム様が正当な権限もなく、領主の名を使っているということを?」
イケメンに淡々と詰め寄られ、ゆで卵は歯噛みしている。見れば取り巻きの2人は目を逸らして「ほーら言わんこっちゃない」といった態度を取っている。彼らもイヤイヤ取り巻きをやっている被害者なのかもしれない。
「・・・ふん、まぁいい!どのみち、あの2人が吾輩のものになることには変わらないのだからな!だが、ラインハルトとオーランド!貴様ら、吾輩が領主になった暁には・・・覚えておれよ!」
ゆで卵はまた畑を横切って出ていこうとし、土に足を取られて動けなくなっていた。取り巻きの2人は土にハマっているゆで卵を面倒くさそうに引きずり、3人は姿を消した。
俺と兄さんは目を見合わせ、しばし黙っていたが・・・そのうち、俺の腹の底から怒りがこみ上げ・・・そして、悲しみが湧き上がってきた。
「ヒック、ヒック・・・にいさん、あんなの、あんなヤツにジルとエリーが・・・・かわいそうだよ、ありえないよ、あんまりだよ・・・。いくら玉の輿だって、あんな・・・。」
ジルとエリーが領主に貰われてしまう。それはもちろん死ぬほどショックだったけど、彼女たちが幸せになるのならそれでもいいかもしれないと思った。俺はしょせん非リア充。一時でも彼女たちと過ごせたことを思い出に生きていこう。村には、よく探せば他にも嫁になってくれる可愛い子がいるかもしれないし。今のところ村には10歳ぐらい年上のカバによく似たドーラさんという人ぐらいしか候補がいないが・・・よく探せば・・・。
だが現実はどうだ。あの人間が腐ったようなやつに嫁いで、2人が幸せになることなどあり得るのだろうか?いや、絶対にない。食いっぱぐれることは確かになくなるかもしれないが・・・だからといって、アレはない。食いっぱぐれなければ幸せというわけではないはずだ。そう考えるのは、俺が飢えることもなく恵まれた生活を送ってきたからだろうか。わからない。
兄さんは、泣いている俺の頭を黙って撫でてくれた。しばらくそうしてからふと顔を上げると、彼は目を閉じて何かを考え込んでいるようだった。風が兄さんの茶色い髪を揺らしていて、本当に美術作品のようだ。タイトルは・・・タイトルは・・・悲しくて良いタイトルが浮かばない。
「・・・兄さん?」
「ハルト。」
「はい?」
兄さんは目を開いて俺を見た。その目には強い光が宿っていて、タイトルは・・・いや、別にタイトルつけなくていいか。とにかく、兄さんは言った。
「ジルとエリーを幸せにしてあげたいかい?」
「はい。」
俺は即答した。そんな俺に、兄さんは微笑む。
「よし、幸いにも2人がギリアム様のところに行くまでにまだ4、5年はある。僕も協力するから。」
「え?」
「2人を取り戻すんだ。」
完結済みなのに、どういうわけか前作の評価が順調に伸び続けています。
新作じゃなくて前作のアフターストーリーを書けというプレッシャーでしょうか・・・?ふぇぇ・・・新作も書きたいよぉぉ・・・。