ゴブリン
ものすごい光をエクカリバーが放ったあとすばらして目を開けてみる。
「えっ......」
そこにはなんと全身緑色で腰に布を巻いた小さいおっさんがいた。
しかも、顔は醜く尖った歯が剥き出してあり目は真っ赤な眼球がギョロついている。
そんなおっさんが下半身のエクカリバーを凝視しているのだ。
怖いなんてもんじゃない。
クラスや家族にゴミを見るような目で見られていたのはまだ我慢できる。
特殊メイクもびっくりなおっさんが俺のエクカリバーを凝視している。
しかもヨダレをたらし、歯を剥き出してして......。
ど、どうすればいい、、、、
ここで判断を誤るとなにか大切な物を失ってしまうだろう。
そう。それは大切な何かを。
ここは慎重にいかなければならないすでに緑のおっさんがエクカリバーを凝視して俺が緑のおっさんを凝視して5秒ほど経過している。一刻も早くこの危機を脱出しなければならない。
意を決して行動に移した。
「あなた誰ですか?」
ズボンをあげつつそう尋ねると....
(ドンッ)
緑のおっさんが右手で突然殴りかかってきた
「なにすんだよ!!!」
当たる寸前のところで後ろに飛びつつなんとかかわすことができた。
「てか、ここどこだよ....」
今までおっさんがエクカリバーを凝視しているという極限状態で周りのことまで気にする余裕がなかったのだが薄暗い森の中である。
普通の人なら混乱するだろうが俺は違う!
これはどう考えても異世界!
今大好きなケモミミがすんでいて剣と魔法のファンジーのあれだ!
王道だと女神様にチートを貰い魔王を倒すため送り込まれ王宮のお姫様が迎えてくれる、またクラス全員が転移し1人がチートで無双する。
そんな中で俺はエクカリバーが輝いて気づいたら緑のオッサン改めてゴブリンにエクカリバーを凝視されるという転移方法で異世界まで来たそんなことは些細なことなのだ!
ケモミミ!!
ケモミミ娘がいるかどうかが重要であり転移方法など些細なことだ!
.......なわけあるか!
コロス!
このゴブリンコロス!
ゴブリンなど初期に出てくるモブキャラと決まっているのだ。
このなんとも言えない怒りの八つ当たりをさせて貰おう。
しかし、今俺はエクカリバーをしまい武器らしい武器はもっておらず丸腰だ。ゴブリンは武器はもっていないがあの歯で噛まれる痛いではすまないだろう。
しかし!!
転生!つまり!チート!
こんなモブパンチで死ぬだろw
「死ねごらぁぁぁぁあああ」
俺は右を振りかぶるとゴブリンめがけて振り抜いた。ゴブリンはそれを後ろに下がることでアッサリよてると大勢が大きるずれたところにボクサーをびっくりな右ストレートを放ってきた。当然避け切られわけもなく。もろに顔面にくらう。
(いや!なんでだよ!その歯は使わないのかよ!そして思ってたより強い!けど、あいつがボクシングスタイルならいける!幾度となくイメージトレーニングしてきたあれだ!様々なボクシング漫画で出来たクロスカウンター!日々イメージトレーニングしてたかからいけるはずだ!)
もう一度相手の正面にたち今度は油断せずボクシングスタイルでかまえる。もちろん適当だ。相手の出方を見つつ少し近づいていく。ゴブリンをボクシングスタイルでこちらに近づいてくる。いよいよ手が届く所にくるとゴブリンが先ほどと同じように右ストレートを放ってきたそれに合わせて体を傾け避け一歩踏み込み体重を乗せた左ストレートを打ち込む。打ち込んだ左はゴブリンの顔面を捉えゴブリンの体は宙を一回転して地面に叩きつけられた。
「い、いったぁぁぁぁあああぁ
お前の歯がめっちゃ刺さったじゃねぇか!
死ね!死ね!死んで詫びろ!」
まるでヤクザのようないいながらゴブリンを蹴りまっていたらゴブリンの歯が足に刺さるというアクシデントはあったものの転生して初めての戦闘を終えた。