スレイ師匠との出会い
初めて師匠に会ったとき、28だといっていた…余りに老けて見えたので思わず絶句してしまった…
どうやら僕は助かったらしく、気がついたら焚き火の前で毛布をかけられて寝ていたらしい。
「おお!目が覚ましたか!?」
「うわあぁぁ!」いきなり目の前に知らないおじさん顔が眼前現れたので思わず飛び退いてしまった
「おじさん誰…何者?」
僕はたしかあの時、村を襲った兵士たちに追い付かれて…その後の事は…まさか…?
「うん…!?まあ偶然とうりかかった俺が助けたんだが、数人の兵士たちがお前を殺そうとしてたんでね、見かねて助けたってわけ」
そうか…僕は助かったのか…あ!?そうだ!!「おじさん!!村は…村は…どうなったの!?父は母は…村のみんなはどうなったの!?おしえて!おじさん!!」
おじさんはなにか言おうと顔を歪めて押し黙った
「まさか…!?」
父も母も村のみんなもすべてころされた!?「…う…う、うわあぁぁー!!!」
「おい!?落ち着け!?な…!?」
「なんで!どうして!?僕たちがなにも悪い事してないのにどうして!!!あんまりだあー!うわあぁぁーー!」
一晩中泣いて、泣いて、泣いた。……。いつの間にか泣き疲れて寝ていたらしい…。気がついたら朝だった
「おう!目が覚ましたか!全く一晩中なきやがって!気持ちはわかるがな。これからどうするか考える必要がある。厳しいようだがな。」
「考える必要…て、どういう事…?」
「お前はこれからするべき事が2つある。一つは生きる術を俺から学ぶ事、もう一つは戦う術を俺から学ぶ事の2つだ。」
「戦う…術を…?」
「そうだ、たが昨日の事は忘れて静かに暮らすという選択もあるがな。その場合は知り合いの女に預ける事になるがどうする…?」
「僕は…隣国の兵隊がどうして攻めてきたか知らない…でも何の罪がない父や母を殺した奴らを絶対許せない!おじさん!僕に生きる術を…戦う術を僕に教えてくださいお願いします!」
「そうか…いいだろう!弟子になる以上泣き言は絶対許さんぞ!いいな!」
「はい!!」
「…それから、おじさんはやめろ…俺はま28だ…」
「え!?…そうなの!?」
「何だよ…文句あるか!老けて見えるがまだ20代だ!これからは、師匠か、スレイと呼べ!いいな!」
「は…はい!!分かりました!スレイ師匠!!よろしくお願いします!」
修行か…どんな事でも耐えてみせるぞ!!
でも…ホントに大丈夫かなぁ…一抹の不安が…