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1 ある日の朝、二人の会話

作者の処女作です。更新死ぬほど遅く文章構成がおかしい個所もあるかもしれませんが、それでも良いよというかたはこのままどうぞ~

いつもの朝の風景

キッチンからかリビングからか、漂ってくる甘い匂いは食欲と眠気を覚醒させる。


姿鏡の前で自身の服装をチェックした。

兄のお下がりの制服は、不自然にならない、しかし体の線を隠してしまう程の余裕があった。

濃紺のブレザーに、首元が隠れる程度に伸ばされた艶を放つ黒髪

垂れ目がちな瞳は黒というより茶の方が濃く、相手に甘い印象を与えた。

改めて自分の容姿を鏡で見て自重気味な笑いをこぼし、リビングに向かおうと自室の扉の方に目を向けた時……隙間、と言うには申し訳ない程開いた扉から瞳を輝かせた姉の姿が見えた。


「やだ歩夢ったら凄く似合ってる!」


「姉さんったら、そんなこといわれても全然嬉しくないよ?」


「だって、今の歩夢ったらまるで美少年でしょ!?新入生代表が美男子って漫画の世界みたい!」


「はぁ……」


一人テンションを鰻登りにさせている姉を後目に小さくため息を吐いた。

そう、「まるで」美男子のようであって、自分は男じゃない。断じて男じゃない!大切なことだから二度言いました。

けれど見た目どうしても、ズボンをはいてしまえば男にしか見えないのも事実。姉の制服(スカート)を恨めしげに見るが気付いた様子はなかった。


そもそも何故女の私が女用の制服でなく男用の制服を着る羽目になったか、それは……まあ、説明するのも面倒くさい家庭の事情というもので、

女であるのにこの格好が(不本意ながら)出来てしまうのは私が入試テストで首席になったからだ。

学校側としても優秀な人材を制服ごときで逃がしてしまうのは惜しいらしい。


「……私、女なのに」


「あ、こら!『私』じゃなくて『僕』でしょ?」


「…………はぁぁ……」


うぐ、小説って難しい…

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