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SUMMER CAMP  作者: 伊崎瞬
第1章
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第1話

登場人物

仲西宇宙(なかにしうちゅう) 中学3年生

仲西遥香(なかにしはるか)  中学3年生  この2人は双子

西之川健斗(にしのかわけんと)中学3年生  小学校以来の親友

北山桜咲(きたやまさくら)  中学3年生  キャンプの班員

冶田康次(おさだこうじ)   担任の先生


とりあえずはこの5人です。

SUMMER CAMP


僕は黒板に白チョークで書かれた英単語を眺めている。

正式には英単語ではなく行事の名前。

英語が担当である担任の治田康次(おさだこうじ)先生が話し始めた。

「今年も本校3年生はこのSUMMER CAMPがあります。行く場所は今年も3ヶ所です。ハワイ、オーストラリア、南アフリカのいづれかの1ヶ所です。すでに家族の方とすでに話し合いを進めていると思います。水曜日までに私のところに報告に来てください。本日は以上で終わります。」

あっさりと重要なことを言うのが冶田先生だ。


もうホームルームも終わったので帰ろうと思いカバンの中に教科書を入れていると小学生のころから親友である西之川健斗(にしのかわけんと)が話しかけてきた。

「宇宙、お前どこに行くつもりだ?」

「そうだなぁ……どうせ行くならハワイじゃない?」

すると健斗は目を輝かせて僕に言った。

「やっぱり、そうだよなぁ。ほら、もしビーチとかに行ったらビキニを着た胸n……」

「やっぱりお姉さん目的なんだなお前は。」

「ち、ちげぇし。中3なら誰でもする妄想だぞ?」

「中3の一部の男子、な!」

「どんだけ純粋なんだよ。」

笑いつつ、見下した感じの台詞を捨てて健斗は教室を出て行った。健斗と話している間にカバンのなかに荷物を入れることができた。

教室には数人のクラスメイトが残っていた。適当に挨拶をして教室を出た。


家に帰る前に急にハワイについて知りたくなったので本屋に立ち寄った。

旅行ガイドブックの売り場に足を向けた。

そして売り場に着いて本を探しているとちょうどハワイのガイドブックの売っているところにどこか見慣れた女性の後姿があった。なので恐る恐る声をかけてみた。

「遥……香?」

「はいっ?……ってお兄ちゃんか。」

恐る恐る声をかけて、恐る恐る振り返ったのは双子の妹の仲西遥香(なかにしはるか)だった。

「お兄ちゃん、どうしてここにいるの?」

「遥香だって、どうしてここにいる?」

「まぁ、今度のキャンプでさぁ、私はハワイに行きたくてさぁ。そしたらちょっと調べたくなって……だから調べに来た。」

「はぁ……遥香もかよ……」

「遥香もかよ、ってことはお兄ちゃんもなの?」

「まぁね。やっぱこういうところが双子なのかね?」

「っていっても私たちは二卵性だからね。」

「まぁね。」

結局この日は2人で7時ぐらいまでガイドブックを読んでいた。

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