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黄色い文字
見たことのあるような
ないような
そんな景色がふと浮かんだ。
それを見たのは
夢だったか
現実だったか。
分からないけど
「薬」と緑の上に書かれた文字が
鮮明に思い出せる。
無くした記憶は沢山あって
それは無くしたフリをして
箪笥の奥底に眠る。
路地の角の薬局
車で通り過ぎる私
片側二車線の道路。
地元じゃなくて
どこか足を伸ばした程度に
ドライブしに行ったのかな。
それともそんな時期に見た
ただやけにリアルな夢
というだけなのか。
その正体をその真偽を
確認する術は
最早持ち合わせてはいない。
ふと思い出したコト。