花占い
好き、
嫌い、
好き……
繰り返す。
気に入らない結果は白紙に戻す。
そしてはじめから。
嫌い、
好き、
嫌い……
どんな結果でも不満。
だから何度もやり直す。
私はどんな結果を望んでいるのだろう。
「嫌い」で全て片付けてしまうには、大きすぎる問題かもしれない。
かといって「好き」でまとめてしまうには、許し難い問題かもしれない。
だから何度もやり直す。
好き、
嫌い、
好き……
「好き」終わりで良いのかもしれない。
「本音と建て前は違うでしょ?」と私に力説したのは、
誰だっけ?あの人だっけ?
それとも私の言い訳だっけ?
嫌い、
好き、
嫌い……
あの人 引く 「嫌い」 イコール 「好き」
何も残らないわけじゃないんだよ。
だったら「好き」ってことで良いのかなあ?
あの人 足す 私 イコール 『最凶』
なのはいつまでも変わらないこと。
好き、
嫌い、
好き……
私の花占いは、私に向く矢印を決めるものじゃない。
私の気持ちを知るためのもの。
きっと反映される、だから分かるはず。
ほら、もう一度。
嫌い、
好き、
嫌い……
息を大きく吸って。
これが私の気持ち、本当の結果。
はじめから分かっていたことだけど。
心のどこかでそれを望んでいたことも確かだけど。
今なら言い訳も理由も言える。
……好き。
ほら、そうなった。