パンドラの箱
何やってんだろ。
馬鹿みたいだ。
分かってる、分かってんのにさ、
何でわかんないだろうなぁ。
何で自分がわかんないのかな。
自分ってどこにいるんだろうな。
楽しさってなんなんだろうな。
幸せって一体ナニ?
生きるって何?
なんもわかんない。
死んだ目してるって自分でも分かる。
だって夢も楽しさもない。
一つわかったことがある。
何で飽き性なのか…それって、物に執着しないってことだよな。
つまり、人生そのものに執着してないし、楽しいと思わないからだ。
だから全部に飽きてくる。
何処見てもさ、なんも見えないんだよね。
何でだろうねぇ。
左目どっかいっちゃったみたい、なんて。
でも死ぬ勇気ないとか、まだどこか夢に縋ってるとか、
考えるだけで自分が嫌いになる。
楽しいこともさ、その場だけなんだ。
だって次の瞬間には虚無、空虚、なんも感じない。
いや、それじゃ語弊があるかな、裏切りと悲しさだけは立派に感じる。
いっそそういう感情も無ければよかったのに。
もっと深く、取れない仮面に付け替えなきゃ。
今までは、その仮面から感情豊かな仮面に付け替えて、はずれないように焼き付けてたんだけど。
剥がしたあとは焼け爛れてるから、直ぐに虚無の仮面つけなきゃ。
焼け爛れる顔もないんだけどさ。
さあな、顔なんかどっかいっちまった。
随分昔だから、どんな顔だったか忘れたよ。
なあ、
どうすれば生きる意味って見つかるんだろ。
虚無に全部飲み込まれる前に、是非見つけたいものだ。
曲がった同情は要らないよ。
もうそれは同情じゃないからな。
顔色窺うのも結構疲れる。生まれたときからだけどさ。
いつからだろうなぁ、ほんと。
ちゃんと、上手く笑えてんのかなぁ。
誰も踏み込んでこなくて良いんだ。
知らなくていい世界が広がっている。
この深い闇の底は見なくていいんだ。