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Big Sky High  作者: kanoon
67/100

誰何

喉の奥で何かが叫んでいた

美しい、聞きほれるような声で

だけどそれは霞んでしまった

まるでどこかへ連れ去られてしまうかのように

徐々に、徐々に


見慣れた景色に見慣れない文字を見た

信じられない光景が私を包む

いつか叶えてみせるから、と

誰かが誓ったその思いを

無下にしてしまうようだ


鬼のように危険で美しくて

そんな幻想を孕む魔術

私の右手にはその闇が宿り

左手にはそれを打ち消す光があった

両方を駆使して生み出した音は

天高くまで駆け上るだろうか


「もしも」を遮って誰かに尋ねた問いは

今は叶えずにいてもいいのかもしれない

傍に居られたらという言葉が

どの人から漏れたとしても私には関係無い

もう少し、ここで踏ん張ればきっと

あの場所に届くようになるだろうから


己を犠牲にして得た誰かの幸せはどこまでも

虹の色に溶けていく

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