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Para Gentleman./君と私と触れた指
【Para Gentleman.】
それが俺なんだってば。
居場所を与えるだけの存在って 辛いよ
キミが思うよりも ずっと
だけど俺は紳士だから
そう言って自分を信じこませるの
巧いでしょ
いままでそれでこれたんだから
でももう俺は ひび割れたビー玉
もう俺は 壊れてしまうよ
――キミを想いすぎて
俺が最も愛するもの、
擬似紳士。
(でもキミは、
それが・・・擬似紳士が嫌いらしい)
――――――――
【君と私と触れた指】
気持ちすら、言葉遊び。
音と私と失くした道。
櫛と鏡と割れた爪。
影と草木と犬の声。
筆と白紙と甘い罠。
過去と桜と砂嵐。
君と未来と叶った夢