表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Big Sky High  作者: kanoon
30/100

Hypothesis



仮説と理論を繰り返して、

実践になんか移さないで、

キミは何の為にソレをするの?


この世界に理論も哲学も通じない。

決められた未来もない。

だけど僕は決められたレールを

ただ静かに歩いていく。


折れたノートの端っこを

何度直しても戻らないように、

ぼくの心の端にちょんと折ってつけた傷は、

キミが気付かないくらいに小さくて

且つ、深くて。



口にした機械気味な言葉たちは、

キミが思うよりも強く

ぼくを咬み千切る。

でもそれはあくまでもロボットのよう。


キミは生きているの?

ぼくは生きているの?

似ているようで似ていないから、

ぼくには分からないけど。

キミもぼくも生きてはいない。



吸い込まれそうな燃え上がる碧い空。

キミの振りかざす正義(ジャスティス)理論(ロジック)に似ていないかい?

……遠くにあるもの。

近いようで、現実味がないもの。


実証不可能な仮説を現実にしたくて

キミは何を犠牲にしたの?

世界もぼくも未来も捨てて、

キミは何を手に入れられた?


床に散りばめられたレポート用紙は、

黒く汚れて。

そう、まるで

ぼくたちの心みたいだね。



夢みたいな未来を語っていた頃は、

きっと輝いていて、

煌びやかな笑顔でいたんだろう。

いつからかインクのように黒く、

未来は滲んで、気持ちは霞んで。



キミの仮説は現実にはならない。

キミの理論は通用しない。

ぼくの感情だけの世界には、



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ