前へ目次 次へ PR 22/100 オルゴール 耳に届くのは微かなメロディ。 静かに記憶をまさぐるような そんな不思議な表情をしたオルゴール。 机の上にちょこんとその小さな体で 大きな存在感を醸しだしている。 「ああ、君だ」陽だまりが笑う。 手が届かない陽だまりだけれど。 僕は闇の中に住む者だけれど。 そのオルゴールの音色は一筋の光になる。 「プレゼント」の言葉の響きは、 僕と君の間を埋めた。 こっぱずかしい、こそばゆい、 「ありがとう」の代わりに。 代わりにこのメロディを。